神奈川遊協 ウクライナの人たちが日本の夏祭りを体験

神奈川県遊技場協同組合(伊坂重憲理事長)は8月27日、横浜ベイホテル東急において、「ウクライナの方々と楽しむ~日本の伝統文化を知ろう~」を開催。共催は神奈川県、NPO法人アルベなんみんセンターが協力した。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから1年半が過ぎる中、日本での避難生活が長期化しているウクライナの人たちを支援しようと、夏祭りを演出して、日本の伝統文化を味わってもらう催しで、ウクライナから県内などに避難しているおよそ120名・支援者など計180名が招待された。

伊坂理事長は、「私たちは、パチンコという遊技を提供しています。日本の夏は皆さんにとってとても暑く感じられていると思います。今日の催しを通して、暑い夏を吹き飛ばして下さい。食事のメニューには寿司、天ぷらなど用意しています」と歓迎の言葉を伝えた。黒岩祐治知事からは、「みなさん浴衣姿がとってもお似合いです。今日は1日楽しんで下さい。ただ、ロシアの軍事侵攻は、1年以上続いて、苦しい時代が続いています。しかし、これを乗り越え、平和を勝ち取りたいと思います。これからも神奈川県は皆さんを応援していきます」と激励した。また、ウクライナ駐日大使館から、オレクサンドル・セメニューク公使参事官は、「色々な方々の支援をいただき、本当にありがとうございます。6000名を超えるウクライナ国民は世界中で避難しました。そのうち、220名が日本で受け入れられ暮らしています。戦いはまだまだ続いています。これからもよろしくお願いします」と関係者各位に深甚なる謝意を示した。なお、神奈川遊協は、ウクライナ支援に向けた募金活動を実施しており、浄財27万1080円を公使参事官に贈った。

参加者は、浴衣の着付けをしてもらい、浴衣姿になって、折り紙や輪投げ、おもちゃくじ、そしてネイルなど夏祭りの気分を楽しんだ。昼食時はビュッフェ形式で、日本食を堪能し、和洋楽器演奏、抽選会などを開催。 一方で片時も頭から離れない祖国にいる人たちを思う複雑な気持ちものぞかせ、神奈川遊協組合員など運営スタッフ40名は、そんな気持ちにも寄り添いながら、夏祭りを提供していた。

神奈川県遊技場協同組合