全遊振 二瓶・ドラッカー論を通して、女・老・外の対応示す

一般社団法人全国遊技ビジネス振興会(曽我部康二会長)は2月16日、東京都千代田区の貸会議室・内海において2017年第2回定例セミナーを開催した。

二瓶正之氏(人間力総研)は、「経営者が今、ドラッカーから学びたいこと」と題して講演した。経営学者として著名なピーター・ファーディナンド・ドラッカー氏(1909年11月19日 – 2005年11月11日)は、「マネジメント」の発明者であり、未来学者とも呼ばれ、自らは「社会生態学者」を名乗った学者。そのドラッカーと二瓶氏との出会い。人物像、生涯のテーマ、そしてマネジメント理論へとドラッカー学の神髄を述べた。その中で、ドラッカー理論から経営者が学びたい事を強調し、社内ドラッカー勉強会のススメを説いた。これからの業界の発展の可能性には、女性、老人、外国人をキーワードとした。

曽我部会長は、全遊振の今年の開催スケジュールを含めて報告。小森勇名誉顧問は、パチンコ業界の近況動向を話した。その中、都内の下町情緒残る地域のホールを見て回った感想として「低貸玉営業の店舗がほとんどになっていて、時代の様変わりに驚いた。低貸玉営業でのノウハウを蓄積する事が重要。今年は、1月の小柳課長の行政講話の内容の通り、依存問題が中心となっていく。依存問題相談機関のRSNの存在を知らせるポスター等のホール掲示は重要」と述べていた。

三井慶満顧問は、第2回目となるミャンマー国技・格闘技戦「ラウェイ」の開催(2月16日後楽園ホール)について述べた。ミャンマー・バガンには仏塔3000を超えるといわれている遺跡があり、カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールとともに、世界三大仏教遺跡の一つとなっている。2016年8月の大地震によりそのバガン遺跡の多くが被害を受けた事から、バガン遺跡群復興支援と銘打ってラウェイ大会が2カ月置きに開催していく事となり、「自由民主党幹事長杯」の設定が決まったと報告。また、試合の世界配信も2月16日大会から中継が決定したとした。業界問題では、「疑心暗鬼になるような色々な問題がネットで取り沙汰されているようだ。真偽をしっかり見極めないと、振り回されるだけであり、安易な転送や共有は十分気をつけたいもの」と締めくくった。

なお、第3回定例セミナーは3月16日、上野ホテルパークサイド(東京都台東区)を予定。