全日遊連 改定21世紀会決議の遵守

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は5月14日、遊技会館において、5月定例理事会を開催。52理事中、50名が出席(オンライン42含む)する中、改定21世紀会決議の遵守について決議した。理事会後の記者会見は、阿部理事長、星野謙副理事長、太田裕之専務理事の出席により、定刻午後2時30分から約45分遅れて始まった。

理事会冒頭の理事長挨拶において、「東京をはじめとした一都三府県で、4月25日に『緊急事態宣言』が発令され、その後、愛知県、福岡県を追加し、5月31日まで期間が延長されました。また報道によると、北海道、岡山県、広島県についても緊急事態宣言が発令される方針との事。加えて、まん延防止等重点措置についても各地に拡大しております。新型コロナウイルス感染症の猛威は、既に1年以上経過しておりますが、一向に終息をみせません。このような状況に鑑み、本日の理事会は、原則リモートにて開催させていただきました。さて、本日の議題についてですが、決議事項第1号議案では、『第30回通常総会資料(事業報告書・決算関係書類)の検討について』上程しております。第2号議案では、改定21世紀会決議の遵守について上程しております。続いて報告事項ですが、(1)の『パチンコ・パチスロ依存問題への対応について』では、ギャンブル等依存問題啓発週間に向けた取組みとして、14日から特設サイトにてWebフォーラムを公開しております。既にご案内の通り、告知用チラシ、ツイッターアカウントの開設等、お知らせしておりますが、お集りの皆様におかれましては、何卒お客様に向けた情報の周知にご協力いただけるよう、組合員ホールへのご指導をよろしくお願い申し上げます」(要旨)と述べた。

【主な質疑】
■改定21世紀会決議の遵守について
①経緯について/規則改正はもともと経過措置1年という事でした。現在、緊急事態措置が拡大している第4波となるコロナがまん延している中において、感染防止の観点から、行政に陳情し、経過措置(令和2年5月20日施行)に至った通り、行政に改めてお願いして、5月7日の21世紀会で改定が決議した。この議案については、21世紀会に諮る前に全日遊連で先に協議してもよかったのではないかという意見があった。休業要請・協力要請といった中で、期間を延ばして欲しいといった事(陳情が漏れた場合)はどう影響するかという状況で、4月26日の時点でそうした情報が漏れていたところであり、そうした協議が一人歩きする事は慎みたかった。ホールにとってはメリットに感じる事かもしれないが、メーカー・販社にとっては死活問題です。業界がまとまって陳情するのが基本であり、陳情がうまくいかなかったという事がないよう、事前に相談できる事、できない事があります。
②通報・確認システムの役割について/通報・確認機関は、引き続き撤去不履行の店舗について引き続き担当していただく予定です。再設置という事についても警戒している。
■パチンコ・パチスロ依存問題への対応について
依存症問題啓発週間(5月14日〜20日)が始まったが、依存問題フォーラム(パチンコ・パチスロ依存問題フォーラム実行委員会主催)は、1年間は視聴が可能になったのか/1年間の視聴を可能としている。また公式Twitterアカウントでの拡散など、活用を呼びかけている。【依存問題フォーラム実行委員会公式Twitterアカウント】@psizon_keihatsu・https://twitter.com/psizon_keihatsu
■21世紀会の立ち位置について
③改定21世紀会決議の遵守でも感じるが、21世紀会で決まった内容は業界誌に向け現状、広報されていない。重要な決定事項等はぜひ公表して欲しい/21世紀会としてどうするのか、その(業界誌の)意向は21世紀会で協議したい。(1月15日理事会で、全日遊連理事会の協議内容と異なる記事が掲載される事案が発生していると異例の苦言を述べた阿部理事長であり、情報公開については慎重な姿勢といえる)。
■消費税の適格請求書等保存方式の導入に関する周知について
④令和5年10月からいわゆるインボイス制度が導入される。本年10月から「適格請求書発行事業者」の登録申請が始まる予定だが、周知に向けた予定について/景品システムでは大きな影響が予想されているが、ホール営業においては特段問題ないととらえており、特別周知に向けた講習会等は予定にない。

【決議事項】
①第30回通常総会資料の検討について(決議)
②改定21世紀会決議の遵守について(決議)

【報告事項】
①パチンコ・パチスロ依存問題への対応について
②遊技機リサイクル推進委員会の開催(4月23日)結果について
③貯玉補償基金理事会の開催(5月12日)結果について