RSN 4月相談数211件

ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信5月19日(第109)号で4月の相談数は211件(188件・支援室23件)と発表。これによりRSN相談件数は、2016年1月〜4月は908件、2006年4月からの相談累計は1万8679件となった。

今回、本人からの相談は123件(79%)、家族・友人33件(21%)。本人性別内訳では、男性94、女性29。本人相談経路(123件中)では、ホール内ポスター71件、インターネット36件、ホール配布テッシュ7件、その他3件、不明・拒否3件、雑誌2件、ホール貼付ステッカー1件。新年度となる4月、生活環境が変わりやすい時期だが、相談件数は例年より減少。熊本地震が発生、過去にも災害直後は相談件数が減少する 傾向があり、地震の影響が減少の理由と挙げられるという。

今号の特集では「現代の様々な依存問題について」と題して、西村直之代表が本職の精神科医という立場で那覇市医師会報春季号(第44号・第2号)の掲載文を紹介している。寄稿によると精神科の診断・統計マニュアルが20年ぶりに全面改訂(2013年)され、「乱用」「依存症」の診断名が無くなったことを「ご存知でしょうか?アルコール依存症も薬物依存症も病名から消えました。新たに登場した診断名が『物質使用障害』と『非物質関連障害(ギャンブル障害)』です」と新たな依存の様相を伝えている。

また、活動報告では、(公財)日工組社会安全財団の第27回「パチンコ依存問題研究会」への参加を報告。研究成果として「パチンコ・ パチスロ遊技障害尺度の作成および信頼性・妥当性の検討」という論文(精神医学2016年04月号掲載)成果。抄録/パチンコ・パチスロへの依存(パチンコ・パチスロ遊技障害)を測定するための尺度を作成し、その信頼性・妥当性を検討した。予備調査を経て選別した27項目について、1年以内にパチンコ経験のある者522名を対象に調査を行った。

なお、お問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。