PAA 第8回依存問題勉強会を開催

ぱちんこ業界の広告宣伝に関わる事業者で構成される一般社団法人ぱちんこ広告協議会(岡林克彦理事長)は、ギャンブル等依存症問題啓発週間(5月14~20日)の5月14日、東京・高田馬場BSホールにおいて、第8回「依存問題勉強会」を開催。講師に、公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀特任教授と、浦和まはろ相談室の高澤和彦代表(精神保健福祉士)、鈴木智一氏(マルハン西日本カンパニー)、石橋昊大氏と浪岡将史氏(全日本学生遊技連盟・略称/学遊連)を迎え、PAA会員と全日本学生遊技連盟所属の学生を中心にオンライン併用した中で実施した。

開会にあたり岡林理事長は、「顧みれば、依存についての勉強会は早くも8回を向かえました。この勉強会が新たな学びの機会となれば幸いです。また、ここで得た知見を、ご参加のみなさまがそれぞれ会社や学校、友人、家族など周りの方々にお伝えしていただければと思います」と挨拶した。

勉強会では学遊連の学生から寄せられた「依存問題への質問51項目」について、ディスカッションした。事前にこの質問内容を整理して、次の7個のテーマに分類した。
①ギャンブル等依存症の定義~法律・医療・支援での判断基準は?
②黄色信号~初期症状をどう見るか?
③なぜハマるのか~「脳の問題」か、それとも「人生の問題」か?
④お金のリアル~借金はどこからが危険か?
⑤相談のハードル~業界・相談機関・AI、3つの入り口
⑥広告表現と依存~直接ではなく「疑われる問題」として捉え直す
⑦適度に楽しむ遊びと両立~スマートPLAYスタイル+業界の発信
このテーマについて登壇者含めてディスカッションを進め、依存との付き合い方について考えを出しあった。

寄せられた質問の中、もっとも多かった質問は、「ギャンブル等依存症の定義」だった。週に何回?使用額?来店頻度?定量的な指標を知りたい?といったことだった。鈴木氏からは、シシャモを例に、「市販されているシシャモは複数の代用魚がほとんどでありスーパーにならんでいる。依存症も同じように色々あるけれど、一括りにされている。基本的なことをまず知って欲しい」とした。のめり込む理由にも様々あり、現場で支援する立場において、しっかり向き合い対応することが大切と高澤氏。「依存になる線引きを知りたいというのはもっともだが、日常生活に支障が生じるということが本筋です。学生さんだと、学業が疎かになっていないか、試験・授業にちゃんと出ているかをチェックすることが肝心」と日常生活に目を向けることが基本と篠原氏。

その後も各テーマについて考えながら、「依存症、お金のこと、他人事のように見ていた。余裕とか生活バランスのことなど、気づくことができた」(石橋氏)、「毎年毎年、新入生が入ってくるので、たとえばAIを使った自己診断なども参考になった」(浪岡氏)など感想があった。

最後に篠原教授からは、ギャンブル等依存症の予防を目指す「スマートPLAYスタイル」について説明があった。「パチンコは大人の遊び、大人にならないとできない。打ちながら法則性を学び、余裕も生まれ、自らを律する力ともなる」と、人間として成長していける遊びがパチンコにはあるという「スマートPLAYスタイル」を薦めた。

PAAでは、2019年からこの勉強会をスタート。会員企業対象から、2023年から学遊連も参加対象にしてのめり込み(依存)問題について考える機会としている。ぱちんこ業界の広告宣伝に関わる立場を認識し、連携した中で依存対策について周知を進めたいと、継続して開催していく考えだ。

一般社団法人ぱちんこ広告協議会