都福祉 子ども食堂に15品目3380点の食品を寄贈

京都府内の景品取扱業者で構成される一般社団法人都福祉事業協会(長谷川賢一代表理事)は12月7日、府内の子ども食堂運営の一助になればと、米や菓子類など約60万円相当を寄付した。

都福祉事業協会の長谷川代表(写真右)らは7日、市内中京区にある京都府社会福祉協議会を訪問。中井敏宏常務理事(写真左)に寄贈品(15品目3380点)をまとめた目録を贈った。京都府では、「全ての子どもたちが、生まれ育った環境に左右されることなく将来に夢や希望を持って成長していけるように」を目的に「きょうとこどもの城づくり事業」を行っている。同事業で特に力を入れているのが、こども食堂(きょうとフードセンター)であり、貧困家庭の子どもを支える活動はもとより、子どもの居場所作りなど多様性を学ぶことができる場として、多くの人が集まる取組みを進めている。

今回は、南北に長い京都府の地理的状況から支援が行き届きにくい北部地域(舞鶴市、福知山市)の施設に12月6日までに届けたことを報告。中井常務理事は寄贈を受け、「子どもの7人に1人が貧困家庭といわれています。夏休み、冬休みは、満足に食事がとれない家庭もあり、子ども食堂の役割が不可欠です。食事に彩りを加える菓子類も本当に有り難く思います」と支援の手に感謝を述べた。

長谷川代表理事は、「諸物価高騰の中、子ども食堂の運営に、少しでもお役に立てればと思います」と、食料品の取扱いを行っている「京都府遊技業景品納入業者会」とタイアップしたことを報告した。きょうとフードセンターを担当する福祉部生活支援課の原伸子さんからは、「施設の欲しい食料品類を揃えていただき有難うございます。届けられた支援物資では、消費(賞味)期限などにも配慮することが多いのですが、今回は1年半以上の期限があり、広く行き渡らせることができ、本当に助かっています。事前に欲しい食料品類の希望についても対応していただき、子どもたちの喜ぶ顔が浮かびます」と述べていた。

都福祉事業協会は2003年の設立以来、社会福祉事業を積極的に推進する各種ボランティア団体への支援活動を行っており、これまで延べ283団体に約1億250万円を寄贈している。

■寄贈した品目
米100キロ、ゼリー等お菓子類1680箱、レトルトカレー等480個、カップラーメン等480個、カップみそ汁240個、ジュース類480本、計15品目、3380点