財団大遊協 6カ国14大学の留学生17名に奨学金給付

公益財団法人 大遊協国際交流・援助・研究協会(上浦文雄理事長)は4月6日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪において、令和5年度年度外国人留学生奨学金受給証書交付式を開催。今年度は6カ国14大学の学生17名(新規6名と継続11名)への奨学金受給を決定した。

式典は新型コロナウイルス対策が自主判断に移行したことから、感染対策には最大限の配慮が行われた上で、マスク無しで開いた。上浦理事長より新規・継続それぞれの代表者に受給証書が手渡された。受給証書の交付の後、挨拶に立った上浦理事長は、「皆さんは、たくさんの応募の中から、成績優秀で人間的にも立派と選ばれました。今後は当財団の奨学生という誇りを持ち、勉学に励んで下さい」と激励した。そして、「大学や日常生活に取り組み、財団との連携を密にして、留学の初期の目的を達成して欲しい。そして、留学生活で得られた貴重な友人、そして経験と知識を活かし、将来、日本の良き理解者となって日本と本国の真の懸け橋になって頂きたい」と期待した。

続いて来賓の大阪府都市魅力創造局国際課の山本茂雄課長は、大遊協財団がこれまでの30年以上の間、国際交流の発展、人材育成に寄与してきたことに敬意を表した。2025年に開催を予定している大阪万博は2年後となったこと、府では、留学生が大阪で学び、大阪から世界に向けて羽ばたく事を期待した。

最後に奨学生を代表してインドネシアからの留学生ハナ・カリマーさんが謝辞を述べた。奨学生となれた事で安心して勉学に勤しむ事ができた。憧れていた日本で、子どもの福祉に関係するため、留学経験をより良いものにして「夢を実現する為にがんばっていきたい」と誓った。

大遊協財団は大阪府内に居住し、かつ大阪府内の大学に通学する留学生に対する奨学金支援事業等を行い、もって国際交流の推進と国際都市大阪の発展に寄与する事を目的に、大阪府遊技業協同組合の社会貢献事業の一つとして設立。事業の柱となる奨学金交付事業は府下の大学に在籍する外国人留学生を対象としており、学部生に月額5万円、院生に月額7万円を支給する。財団は今年7月で満32年を迎える。これまでの奨学金受給者は、今年の新規6名を加えて計426名、延べ956名(27カ国・地域、39大学)となった。

公益財団法人 大遊協国際交流・援助・研究協会