保通協 第7回保安電子通信技術セミナー・展示会を開催

一般財団法人 保安通信協会(久保國興理事長)は2月10日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)において、第7回保安電子通信技術セミナー・展示会を主催した。今回は特に、ビッグデータの活用、そしてドローンを紹介した講演やブース出展が関心を集めた。

警察庁、総務省消防庁、海上保安庁が後援。講演、機器展示等を通じて、災害、事件、事故対策、犯罪捜査等に役立つ映像、情報分析、デジタル・フォレンジック等に関する最新技術を一堂に集め、国民生活の国民生活の安全、安心のさらなる向上に資することを目的としてテーマ「〜災害・事件・事故につよく、人にやさしい社会へ〜」を掲げている。

開会において久保理事長は、各セミナー会場で主催者挨拶。「昨今の経済状況、社会の複雑化等、我が国の治安情 勢を取り巻く国内外の環境は厳しさを増している中、警察・消防・海上保安庁の各機関が果たすべき役割はますます重要になってきている。産業界における電子情報通信技術の発展は目覚ましい。特に映像技術、ビッグデータ、ドローン、デジタル・フォレンジック等の各分野については、ますます進歩の度合いを早めている。こうした背景から、警察、消防、海上保安庁の関係者をはじめ、関係各省庁、企業・大学等の関係者を幅広く対象として、講演、機器展示等を行い、映像、デジタル・フォレンジック等の最新の技術をご紹介している」と産・学・官関係者の協力に謝意を述べ、今後の業務に効果的に活かされるよう呼びかけた。

セミナーは、前田雅英教授(日本大学法科大学院法務研究科)、吉峯耕平氏(田辺総合法律事務所)、三角育生内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター内閣参事官、國浦淳警察庁情報通信局情報技術解析課長、佐藤正明警察庁情報通信局通信施設課長、扇澤昭宏警察庁生活安全局地域課長、枝村和茂海上保安庁総務部情報通信課情報セキュリティ対策室専門官、山本貴之警察庁警備局警備企画課課長補佐など、特別講演2題、基調講演6題、セミナー9題、そして特別セミナー「ビックデータの活用について」(保通協調査研究部会)を行った。

展示会では「画像解析ソリューション」「映像伝送ソリューション」「デジタル・フォレンジック」「捜査支援ソリューション」「大規模イベント警備、災害対策ソリューション、セキュリティ等」「ドローン」の5分類で45の企業が出展。保通協は 「ビッグデータ」のデモンストレーションの特設コーナーを設置した。

久保理事長

保通協は、ビッグデータ検索システムのデモンストレーションを展示

ドローン関連の展示