財団大遊協 令和3年度日本人留学生選考面接

公益財団法人 大遊協国際交流・援助・研究協会(上浦文雄理事長)は4月28日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪において、令和3年度の日本人留学生を対象とした奨学金受給者を選考すべく面接を行った。

大遊協財団ではかねてより外国人留学生に対する奨学金支給事業を行っているが、昨年より新たに日本から海外の大学へ留学する日本人留学生に向けた奨学金支給事業をスタートさせた。しかしながら、選考・受給証書の交付まで行ったものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって海外への渡航が難しくなり、昨年度の本事業は中止に。仕切りなおし、今年の日本人留学生たちが第1回目の受給者となる。

今年度は府内7大学へ推薦を依頼。大阪大学に3名、大阪教育大学、大阪府立大学、大阪市立大学に各2名、関西大学、近畿大学、立命館大学に各1名の計12名を候補者として募集し、その中から4名の受給者を決定する。面接に至るまでの経緯は以下。3月31日、応募締め切り、府内7大学から10名の応募。4月5日までの間に書類選考を行い、その後、全選考委員に10名の論文審査を依頼。平均点により評価点を算出し、面接での評価と合わせて最終選考を行う。

面接当日は新型コロナウイルスへの対策として待機や面接を行う各部屋の扉は換気のため開放され、候補者・面接官ともに表情が見えるようにフェイスガードを使用するなど感染拡大を防止すべく配慮しながらの進行となった。秋田米満氏(大遊協)と奥埜良信氏の2名が選考委員として面接官を担当。候補者は午前と午後の部に分けられ、一人ひとり丁寧にヒアリングが行われた。

面接では主に学生それぞれの専攻科目や海外留学の目的、奨学金の必要性などが問われた。大遊協財団では事業を通じて国際交流の推進と国際都市大阪の発展に寄与する事を目的としており、候補者たちが留学を通じて、更には将来的にどのような形で国際的な貢献を行えるかなども問われていた。