日遊協近畿 広告宣伝について自主規制の徹底を要請

一般社団法人 日本遊技関連事業協会の近畿支部(福井章支部長)は10月11日、KKRホテル大阪において令和元年度支部総会並びにセミナーを開催した。支部セミナーでは、元プロ野球阪神タイガース監督の岡田彰布氏を招き「道一筋」と題して講演。日遊協近畿支部セキュリティ対策委員会から「セキュリティ対策部会の活動報告2019」を行った。

大阪府警察本部生活安全・多久竜一保安課長、森本清隆課長補佐が出席。多久課長からは、①ぱちんこへの依存対策②児童の車内放置事案の絶無③広告宣伝等の健全化について要請した。特に広告宣伝規制については依然として規制の目をかいくぐる悪質な事例があるとした。(イ)ブログである特定の機種をイメージさせるイラストを使って、「本日入荷」としたもの(ロ)ツィッター上で、この後18時に何かが起きる「機種名の一部」を出して深めようと呼びかけ(ハ)パチンコ関係の動画配信サイトと連携し、特定の日に配信される動画に「協賛店舗」として出玉イベントの告知等を指摘した。また、「広告宣伝については依存防止対策の観点からもそのあり方が問われています。基本計画において広告宣伝は依存抑止に資するとされており、業界としてしっかりと検討していただきたい」とした。続いて、福井支部長、庄司孝輝会長が挨拶し、堀内文隆専務から日遊協が現在取り組んでいる諸課題について報告した。

猛虎打線の一角として1985年の阪神タイガース初の日本一に貢献し、監督としても2005年に阪神優勝に導く岡田講師は、座右の銘である「道一筋」と題して、先日も中継の合間にホールで大当りしたそうで、勝負へのこだわりを話した。「勝つチーム」は、監督の思いがわかっているので選手は自分が何をしなければいけないかがわかり、その事に対していつでもできる準備をしているとした。試合に勝つという目標に対して全員が同じ思い、行動しているチームは強いというものだった。

また、セキュリティ対策部会からは、近年におけるゴト状況、損壊及び溶解ゴト(検証報告)、内部犯行の変遷(危機管理)について報告。中でも「ハラスメント行為を受けた者によるストレス、フラストレーションの爆発につけこまれた勧誘」などもあり、人間関係含め「危機管理及び人材セキュリティ」の重要性が増しているとした。