大阪遊協 臨時総代会含め歳末防犯懇談会開催

大阪府遊技業協同組合(平川容志理事長)は12月12日、シェラトン都ホテル大阪(大阪市天王寺区)において、歳末防犯懇談会ならびに12月定例理事会を開催した。

歳末防犯懇談会には、大阪府警本部より森本敦司生活安全部長、広瀬敬治郎保安課長、宮本利男課長補佐の3担当官が出席。年末年始の防犯意識の高揚に向け、森本部長は講話を通して要請した。

冒頭には、大遊協の街頭犯罪防止の活動として、ひったくり防止キャンペーンによるひったくり防止カバーの配布、特殊詐欺防止の広報活動、青パト寄贈などに対して謝意を述べ、2点について要請した。第1に歳末警戒の実施について実施重点3点の協力を呼びかけた。(1)特殊詐欺撲滅に向けた諸対策の強化(2)大阪重点犯罪、金融機関等における強盗及び署情に応じた犯罪に対する諸対策の強化(3)交通死亡事故抑止対策の強化。府下での刑法犯認知件数は、10月末までに9万200件(昨年同期1万300件減)、大阪重点犯罪(性犯罪、ひったくり、路上強盗等)も減少傾向。しかし、特殊詐欺については、1400件(同10月末現在)と同40件増、被害金額も32億7000万円規模となっている。第2に業界の健全化については、改正規則についてふれ、出玉規制、依存対策、管理者業務が新たになった。「新規則は平成30年2月から施行されますが、本規則改正の趣旨を十分理解いただきまして、依存対策へのさらなる周知と浸透を図っていただきたい」と要請した。

これを受け、平川理事長は、組合挙げた自主防犯強化に一層の取り組みを誓った。そして、規則改正の趣旨に則った遵法営業を誓った。(1)依存のめり込み対策として、安心パチンコパチスロアドバイザーの養成(2)ファン参加人口の減少傾向が続いているところから、大衆娯楽の一層の推進を誓った。

臨時総代会では、定数86名中、出席50名・委任状34計84名により総会成立。段正峰副理事長を議長に選出して、平川理事長が2議案の上程理由を説明。(1)独自のセキュリティラベルの廃止にともなう対応では、平成30年1月より台数に応じた手数料制により遊技機不正監視活動資金として利用する内容。(2)大遊協所有地の財産処分について、原案通り決議した。

定例理事会に移り、常設委員会・青年部会報告について確認した。「第4回アドバーザー講習会開催結果等について」「自己申告・家族申告プログラムについて」「18歳未満立入禁止について」「未来っ子カーニバル(12月23日)広報について」「年末年始にむけた車内放置事故防止と防犯対策の徹底」「広告宣伝規制の精査報告」「第31回未来っ子カーニバルについて」等。

その後、当面の諸問題と題して、現行遊技機の認定作業について、手続きが遅滞する事ないよう問題共有につとめた。平川理事長は懇親会の冒頭、「来年は規則改正が2月すぐにあります。ピンチがチャンスになるよう、頑張っていきたいと思います」と開宴あいさつした。