大阪福祉防犯 寄贈先の「こころの家族」が福祉車両を購入

大阪福祉防犯協会(高知茂会長)の基金寄贈先である「こころの家族」はこの度、基金を利用して福祉車両を購入。その贈呈式が4月9日、大阪府堺市にある「故郷の家」で行われた。

購入した車両は車いすへの対応はもちろん、お年寄りに優しい低床タイプになっている。衝突被害を軽減するレーダーブレーキサポートを装備し、安全面を強化するとともに、車いすをベルトで自動的に引き上げるシステムを搭載。非力な女性職員でも楽に車いすの乗降が行えるなど、効率化が図られている。

「こころの家族」は、日本国に在住する、韓国・朝鮮人の心のふるさととなる拠点づくりを目的に、老人ホームプログラミングに基づいて、要介護の高齢者を対象とした「特別養護老人ホーム 故郷の家」を堺市のほか、神戸市長田区、京都市南区の計3か所を運営。もともとは在日コリアンの施設だが、イベントなどには、地域住民も積極的に参加しており、現在ではコリアンと日本人の共生ホームとして、入所者や利用者は活気ある充実した日々を送っている。

2016年の秋には東京都江東区に「故郷の家・東京」の開設が予定されており、日本人と在日コリアンを結ぶ新たな架け橋に、注目が集まっている。「こころの家族」には、これまで購入した車両も含め、すべてに同協会名を側面に明記しており、サポートの必要な方々と、そのお世話をする職員たちを乗せ、拠点のある京都をはじめ、今回の堺市や神戸市内でも巡回を行っている。