全日遊連 広告宣伝規制についてWTを発足

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は3月16日、第一ホテル東京において、定例理事会をリモート併用して開催した。

阿部理事長の挨拶では、コロナのまん延防止等の措置が3月21日まで適用されており、リモート併用の開催に理解を求めた。また、ロシアのウクライナ侵攻に対しては、世界平和への懸念と共に日本経済への影響を懸念しつつ、「こうした痛みを私たちの業界も共有し、一刻も早く平穏な生活に戻れる事を、皆さんと共に祈念いたしたいと思います」と述べた。

続けて、「旧規則機の撤去については、皆様のご協力により1月31日をもってほとんどの遊技機が撤去されたところであります。ご協力いただいた全国の組合員ホール及びご指導いただいた皆様に心より御礼申し上げます。しかしながら、先日、3月7日付で全日遊連より文書でお知らせした全商協、回胴遊商によるホールへのアンケート結果の通り、未処理の遊技機も数多く存在しておりますので、引き続き廃棄台の適正処理について、ご指導下さいますよう宜しくお願いいたします。本日の議題についてでありますが、決議事項では、理事長選任の日程、次期常設委員会の委員選出方法、ファン感謝デーのギフト賞品についてなど、次年度の全日遊連の運営にかかわる内容について上程しております。いずれも、新年度以降の全日遊連にとって大変重要な案件となっておりますので、慎重なるご審議をよろしくお願い申し上げます。続く、報告事項では、パチンコ・パチスロ依存問題への対応として、内閣官房が作成した『ギャンブル等依存症問題啓発週間ポスター』について、4月末に発行する、全日遊連の機関誌『遊報』5月号に同封して全国の組合員ホールにお配りする事としております。政府による依存問題対策への協力でございますので、組合員ホール店内での積極的な掲示について、何卒ご指導いただけますようよろしくお願い申し上げます。詳細については、後ほど星野副理事長からご報告いただきます。次に、業界における広告宣伝についてですが、現在、ホール4団体で広告宣伝の見直しについて協議を行っております。また、前回の理事会でも簡単に触れさせていただきました通り、全日遊連内部でも広告宣伝について協議をすべく、議題にある『時代に適した広告宣伝等に関するワーキングチーム』を組成しております。現在4団体によるワーキングチームと全日遊連内部のワーキングチームで歩調を合わせて、協議を進めているところであります。詳細については後ほど、ワーキングチームのリーダーである合田副理事長からご報告いただきます」と述べ、広告宣伝課題についてテーブルに載せた事を報告した。

なお、毎月発表している組合員店舗数の2月時点については、今回集計ができていない状況と発表しなかった。

【主な議題】
■決議案件
①理事長選任の日程について(承認)
②次期常設委員会の委員選出方法について(承認)
③臨時総会(株)そごう・西武との「業務委託及び売買基本契約」の締結について(承認)
④2022年度第32回全国パチンコ・パチスロファン感謝デーギフト賞品について(承認)
■報告事項
①パチンコ・パチスロ依存問題への対応について(内閣官房作成「ギャンブル等依存症問題啓発週間ポスター)
②時代に適した広告宣伝等に関するワーキングチーム(WT)の活動について(1月までに日遊協とMIRAIによるたたき台の提案を受け、全日遊連もWTを設け、地域による内容の差違、時代の変化への対応など取りまとめていく)
③推進機構の定例理事会の開催(3月9日)結果について(2022年度事業計画、社員の経費負担について承認)
④遊技機流通制度連絡会の開催(2月25日)結果について(使用済み遊技機の適正処理推進と点検確認、設置確認作業の確実な履行など再確認)
⑤中古機流通協議会の開催(1月27日)結果について(遊技機市場の端境期を混乱なく乗り切るための意志を統一)
⑥遊技機関連検討会(仮称)の開催結果について(これまで日遊協が主催する「遊技機の大型化に関する検討会」を名称変更の予定。音量の問題含め、幅広く対策をおこなうための措置)
⑦ホール従業員の騒音障害防止対策について(厚生労働省は、ガイドラインの見直しを進めており、ホールだけでなく全機連を含め業界全体で対応の必要性)
⑧(株)ヤクルト本社のキャンペーンについて(社会貢献活動広報キャンペーン」の実施について)
⑨貯玉補償基金理事会の開催(2月9日)結果について(貯玉補償上限の引き下げに関しては、検討状況の中間報告)
⑪遊技機リサイクル推進委員会の開催(2月4日)について(遊技機の保管状況調査結果について報告等)