全日遊連 ホールが取り組むべき項目を1月26日声明に盛り込む

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部泰久理事長)は1月22日、午後1時から第一ホテル東京(都内港区)において1月定例全国理事会を開催した。阿部理事長は、来る1月26日の14団体賀詞交歓会における「ホールが取り組むべき項目」について、決議したい旨を挨拶で訴えた。昨年12月25日の業界6団体声明には触れず「検定機と性能の異なる可能性のあるぱちんこ遊技機」に関する問題について、昨年来、メーカー団体と協議を進めているところであり、円滑な遊技機の回収と合わせて、ホール店内に設置できる遊技機の開発を要請していると、日工組と連名で「健全営業宣言」を警察庁に提出したことを報告した。

冒頭、挨拶に立った阿部理事長の挨拶要旨。「昨年は遊技業界にとって20年に一度といわれるほどの激動の年となりました。その対応策として、全日遊連は2015年6月24日、皆様のご理解をいただき『新基準に該当しない遊技機の取扱』について、基本方針を決議しました。全日遊連の自主規制のみならず、業界6団体でも『高射幸性遊技機の取り扱いに対する合意書』を締結し、市場にある高射幸性遊技機の優先的撤去について問題意識を業界全体で共有する事により、更に取り組みの強化を目指したのはご存じの通りです。全国の組合員ホールにおいては、現在も新基準に該当しない遊技機の段階的な撤去に向け、粛々と取り組んでいる事と思いますが、本年12月1日は私たちが社会に対して、明言した最初の設置比率の期限を迎えます。仮にこの約束を守る事ができなかった場合、私たちホール業者の信頼は失墜し、更に厳しい状況を余儀なくされる事と思います。約束した日を迎えた時、全てのホールが目標値を達成できるよう、最大限の努力をしていかなければなりません。遊技環境の改善に向けたもう一つの取り組みである、『検定機と性能の異なる可能性のあるぱちんこ遊技機』に関する問題については、昨年よりメーカー団体と協議を進めているところであり、円滑な遊技機の回収と合わせて、ホール店内に設置できる遊技機の開発を要請しているところです。昨年12月25日には、警察庁に対し、全日遊連と日工組との連名により、『健全営業宣言』文書を提出し、お客様が安心して快適に遊技できる環境を整備するところを宣言したところであり、こうした検定機と性能の異なる可能性のあるぱちんこ遊技機に関する一連の問題を、業界の軌道を修正する転機と捉え、遊技環境をより良いものとして、お客様にも喜んでいただけるものにして参りたいと考えています。今年初めての理事会であり、重要案件を多数上程しております。中でも、1月26日の14団体合同の賀詞交歓会において、発表する予定となっております『14団体声明文の中の全日遊連(案)について』決議事項として上程しています。後ほど、詳細な説明を行った上で決議したい。全日遊連としてホールが取り組むべき項目を声明に盛り込むとともに、各団体の取り組みを明確に遊技業界の健全化に向けて一丸となって取り組んでいきたい。次に決議事項として掲げた『サミットにともなう遊技機入れ替え自粛』について上程している。これについては平川副理事長より説明がありますが、本日は決議事項とせず、協議事項として後日決議をいただきたいと思います。本日は午後3時から警察庁から小柳保安課長がみえられます。新年の講話をいただく予定となっています。定刻には議事を一端中断させていただく事をあらかじめご了承お願いします。本日は、業界のさらなる発展に向けて、有意義なものとなるよう、十分なご審議をお願いしまして、挨拶とさせていただきます」と述べ、慎重審議を呼びかけた。

なお、理事会後に記者会見の予定となっており、予定では午後4時過ぎに開く見込み。行政講話は非公開の為、その内容については、後日配信される予定となっている。

阿部理事長

理事会開催前には執行部一同議長席前で円陣

理事会の模様