全日遊連 サミット自粛について2月12日臨時理事会開催へ

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部泰久理事長)は1月22日、午後1時から第一ホテル東京(都内港区)において1月定例全国理事会を開催した。

「伊勢志摩サミット開催に伴う遊技機の入れ替え自粛について」2月12日臨時理事会を開催することとなった。理事会の途中、午後3時に小柳課長と大門課長補佐が来場、理事会を中断して課長講話(約30分間)が行われた。その後、理事会を続行し、午後4時を予定していた記者会見は遅れ、会見が始まったのは午後4時38分頃。阿部理事長の会見冒頭あいさつでは、「たいへんな1年を引き続く1年」と語った。

決議事項では、参与の補充選任として、佐藤統氏(東京・副理事長)の補充選任、所属委員会(機械対策委員会)を承認。そして、『14団体声明文』(全日遊連・案)を決議した。これは、「検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機」について警察庁より指導要請があり、これまでのところ、健全化に向けた取り組み内容を警察庁にも示してきた。遊技業界すべての団体が、社会、パチンコファンに向けて、さらに健全化を推進していく必要性があるところから、14団体声明案を提案した。この声明文は、各14団体がそれぞれ示し、1月26日14団体賀詞交歓会において発表する。全日遊連としては、「新基準に該当しない遊技機」「高射幸性の遊技機」、そして「健全営業宣言」(12月25日)、今後の姿勢について発表する予定。

決議案としていた「伊勢志摩サミット開催に伴う遊技機の入れ替え自粛について」は、自粛に賛成だが、期間について協議の必要が生じたことから、協議事項として継続審議とした。これは、当初の執行部案では、画一的な期間設定があり、各地区の実情に即した対応要請があったことから、2月12日臨時理事会で決議する。

「高射幸性遊技機の問題もあり、あまり自粛が長くなってしまうと、入れ替えを嫌がっているのでは、と思われかねない。日程の危惧もあり再協議とした。世界的にはテロ対策は重要であり、国民としての義務として、サミット警備支援を優先して考えていた。しかし、高射幸性遊技機の入替えという面では、先延ばししていると映らないとも限らない。そこで継続審議とした」(阿部理事長)。

行政講話については「射幸性の問題」「のめり込み対策」「車内放置」「遊技機の不正改造」「遊技くぎの問題」「流通の健全化」「賞品の買取・取りそろえ」「広告宣伝」「置引き対策」等。「検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機」の設置して使用を続けることについて、ホールに責任の一端が生じないよう速やかな対応要請」と受け止めたという。

【報告事項】
(1)検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機の取り扱いに関する問題(経過説明)
(2)中古機流通協議会の開催結果では、12月9日、1月14日に開催。今後日工組から発表される予定の「検定機と性能が異なる〜」機種リストが出た場合に協議をおこない、該当機種が明らかになった時点で、その機種は保証書は発行できない、として、トラブルにならないよう事前に全商協と協議する、2点を確認。該当機種リストについては、「1月26日が過ぎた時点で出したい」意向という。
(3)推進機構の定例理事会(1月14日開催分)報告。
(4)製造業者遊技機流通健全化要綱等について。新台の設置、部品交換等、明確なルールがなかったところから、現在、要綱がまとまりつつあることを報告。
(5)高射幸性遊技機への対応。追加機種の連絡を受けたことで報告。
(6)2014年分ホールにおける電気使用量等調査。
(7)遊技機リサイクル推進委員会(11月24日開催分)。
(8)貯玉補償基金理事会(12月2日開催分)。
(9)日工組との連絡協議会(1月21日開催分)。
(10)日電協との連絡協議会(12月1日開催分)。
(11)セキュリティ対策委員会(11月25日開催分)。
(12)ゴト対策4団体会議(11月25日開催分)。
(13)社会貢献団体機構の活動について。
(14)その他(組合員数報告・総会理事会日程)。