レジャー白書2025 10月31日発売・パチンコ参加人口は690万人・売上16.2兆円

公益財団法人 日本生産性本部(前田和敬理事長)の余暇創研は、『レジャー白書2025』を10月31日に発刊。2024年のパチンコ・パチスロ参加人口(推計)は前年より30万人増の690万人、参加率は0.3%増の7.1%、市場規模16.2兆円と前年より0.5兆円(3.2%)の増加と2年連続してのプラス成長と推計した。

レジャー白書は、余暇活動調査等をもとに、我が国における余暇の実態を需給双方の視点から総合的・時系列的に分析・記録している唯一のもので、1977年の創刊以来通算49号目となった。発刊に合わせて、概要発表を10月28日、東京・ビジョンセンター永田町において記者発表ならびにオンライン形式により同時開催した。

パチンコ・パチスロの売上げは16.2兆円と微増(前年比0.5兆円増)。店舗の減少が続く中、パチンコ・パチスロ(売上げ)は店舗の大型化、遊技機価格の高止まりなど、大手と中小の二極化が進む。スマート遊技機ではパチスロ(スマスロ)人気がけん引役となるなど、市場構造に変化がみられ、2019年(コロナ禍前)の状態にはまだ至っていない状況とした。参加人口・参加率は微増しているものの、若年層の参加が伸び悩んでいるなど、生き残りのカギとなるのは、ファンの裾野づくりにつながる施策、「地域のエンタメ拠点」とするなどの創意工夫により、期待の余地もあるだろうとした。

パチンコの参加率は7.1%(前年比0.3%増)、年間平均活動回数31.0回(0.2回増)、年間平均費用8万9900円(1万9100円減)、1回当たり費用2900円(590円減)、参加希望率5.4%(0.2%増)、参加人口690万人の性・年代別構成比は、男性66.9%、女性33.1%。参加率の低い若者層は20代の男性6.1%・同女性4.5%の推計となった。

余暇関連の市場規模は前年比で5.6%増の75兆2030億円、2019年と比べ104.0%となり、コロナ禍前を上回ったと推計。分野によって増加スピードに差があり、コロナ禍で伸びた分野の多くは堅調が続いている。分野別では、ゲームなどの「娯楽」が前年比5.3%増の50兆5310億円、国内旅行などの「観光・行楽」は9.9%増の12兆4160億円、「趣味・創作」、「スポーツ」も順調に増えた。

インバウンド面でも2024年の訪日外国人数は前年比47.1%増の3686万9900人。コロナ禍前の2019年(約3188万人)を上回り、歴史的な円安効果もあり、過去最多を更新した影響も大きい。

■タイトル/レジャー白書2025 余暇活動・産業・市場の動向、意識・行動の変化を知るための必須データ
■著作者/公益財団法人 日本生産性本部 編
■発行年月/2025年10月31日
■価格/8800円(本体価格 8000円)