ユーコー 北部九州豪雨に立体駐車場を無料開放

「ユーコーラッキー」など30店舗を展開するユーコーラッキーグループ(本社/福岡県久留米市)は、8月中旬に記録的な大雨による警戒が続いた中、立体駐車場を「自動車の一時避難場所」として無料開放した佐賀県等の店舗対応について発表した。

8月14日、停滞する前線の影響で、九州北部で記録的な大雨が続き、福岡・佐賀・長崎の3県は大雨の特別警報が出された。一方で、JAF(佐賀)によるデータで、2019年の最多が8月28日の399件に対し、今年は8月14日の96件と4分の1程度と、2年前の豪雨に比べ車両の水没に伴う救援要請が大きく減ったと、佐賀新聞(8月17日付)は報じた。

佐賀県遊協は今年4月13日に佐賀県と「災害発生時における協定」を締結。「地域住民の自家用車等の一時避難場所」等可能な限り組合員ホール駐車場を提供するなどの内容となっている。そして、佐賀県は8月13日、この協定に基づいて県内14店舗(佐賀、唐津、武雄市)のパチンコ店駐車場(約2600台分)を車両避難場所として開放すると県のホームページに告知を掲出した。

グループ店舗は、佐賀新聞の取材を受け、「佐賀市では13日夕から避難が増え、最大約230台(4店舗計315台)が利用した。避難場所として(パチンコ店駐車場)の認知が広がっているようだ」と説明。佐賀新聞は、「今回はパチンコ店が立体駐車場を開放しており、車両を事前に避難させるなど佐賀豪雨の教訓を生かした対応が見られた」とパチンコ店の対応を高く評価した。

【立体駐車場を無料開放したユーコーラッキーグループの店舗】
・ユーコーラッキー鳥栖郊外店(佐賀県鳥栖市元町1357)
・ユーコーラッキー北磯店(福岡県大牟田市北磯町2-50)
・ゴールデンラッキー若宮店(佐賀県佐賀市若宮一丁目25番4)
・ゴールデンラッキー武雄店(佐賀県武雄市武雄町大字昭和40-26)

*写真は昨年9月台風10号襲来時の北磯店の立体駐車場開放の様子