ヒューテック 疲弊ファンのリフレッシュ施策を伝授

ヒューテック(株)(本社/名古屋市千種区)は7月24、25日の2日間、CIS経営指針夏期セミナーを東京国際フォーラムにおいて開催。顧客動線H-OtOトラッカーシステムを駆使して遊技客の動向を把握した上でのホール営業施策について、3部構成で進めた。

第1部「顧客動向と遊技動向の変化を読む〜パチンコ市場の2014年上半期の傾向から下半期を考える〜」を、同社顧客情報支援部の上田知弘氏が担当。2014年上半期の流れは、依然としてセブン機、ハネデジは縮小傾向にある。特にハネデジはダウンが加速。低玉貸は昨年後半から頭打ち傾向が見られていたが、ここにきて再び増加傾向。ホールに来店する遊技客の内、セブン機で遊ばない人は約6割に達する勢い。下半期にかけてその傾向は強くなろう。また、パチンコ・スロット両方遊技者は、減少傾向。これも両方遊技していたユーザーがパチンコを遊技しなくなったことが原因と思われる。来店回数、遊技時間等、減少傾向。セブン機市場に魅力がなくなりつつあるデータ推移。今まで、疲弊した遊技客の受 け皿はハネデジが担当していたが、支えきれなくなってもいる。一度低玉貸を遊技した遊技客は80%以上、低玉貸でしか遊ばなくなる。スロット市場では、来店回数の減少が懸念。3日に1回来店していた人が1週間に1回ペースになると、稼動ダウンにつながっていく。2スロ等の低メダル貸営業に力を注ぐことについては、パチンコ同様、回遊しづらくなるので、考えなければいけない。スロットにおいては、Aタイプ(ジャグラー等)を組み合わせる方が、安定した稼動・粗利等、回遊性の面でも有効とした。こうしたCISデータの個別の具体的な活用については、東京&名古屋支店での講座開講(8月8日〜)しており、顧客の視点、新台の良し悪しの精度を上げる、各遊技機の有効な組み合わせなど利用を促した。

第2部「CISデータと顧客動線データが明確にする今後のホール運営とユーザーが支持するタイプ機種」について、顧客情報事業部の三輪勝治常務(写真)が担当。勝ち率重視派(勝ち体験)において、目安となる勝ち率30%以上が難しくなってきている。3回に1回は勝ち体験を得ることができなくなってきた。そこで、パチンコ・パチスロ間を回遊させる機種選定が重要であり「コンテンツとゲーム性」がキーワードとして、疲弊するユーザーの受け皿として、パチスロAタイプ、1円MAX、5円スロットが重要な役割と掲げた。遊びやすさ、勝ちやすさに視点を向け、その一つとして、目的客、ぶらり客それぞれの対応施策を解説した。そのため顧客動線データを参照しながら「遊技待ちしやすいレイアウト」「回遊しやすいレイアウト」「ぶらり客を店舗目的客へ変える為の営業施策」など、下半期の店舗運営の重要性を掲げた。

第3部「CISデータを活用した人材育成 通常業務の中に、人が育つ仕組みを作る企業が勝ち残る」について顧客情報支援部執行役員の福田耕太郎氏が担当。ホール営業が絶えず変化に対応していくためには、人が育たなければ、話にならないと強調。強い企業体質を作るために、今すぐ、人材が育つ仕組みを作っていかなければならないと「組織診断士養成講座」、ヒューテック公開講座の活用を通じて、優秀な人材づくりのための「教育訓練」、CISデータを活用した人材育成を説いた。