「パチンコしない人の目線で」廣田保安課長 講話

日本遊技関連事業協会(深谷友尋会長)は、6月4日に都内中央区のKKRホテル東京において第20回通常総会を開催。その中で、警察庁生活安全局保安課の廣田耕一課長が来場して行政講話を行った。

廣田課長はまず「パチンコをしない一般の人目線での遊べる環境の構築」を要望。現在の射幸性論や遊パチ感覚は業界内の基準であり、一般の基準とは異なると指摘。パチンコをしたことがない人が、身近で手軽な大衆娯楽であると感じるような環境構築こそが必要と訴えた。併せて、昨今のマックススペック機比率の増大に関しても嫌悪感を示した。

不正遊技機に関しては悪質巧妙化していると指摘。より一層の不正排除活動を求めると同時に、中古遊技機の移動業務に関して、「単なる流れ作業になっているのではないか」と確実な点検確認作業の徹底を求め、遊技機取扱主任者の資格取得・更新講習についても、「巧妙化する不正に対応できる者に資格を与える制度でなければならない」として現在の内容では不十分であるとの見解を示した。

この講話は着任2ヶ月ながら、非常に業界に精通しており、甘えを許さない厳格な姿勢を貫く、という印象。特に「パチンコをしない人の目線で」という内容は、日遊協が日電協と予定しているファンアンケートを添えたパチスロの規制緩和に関する陳情にも大きく影響を与えるものと思われる。