関西遊商 「青色防犯パトロール活動用車両」寄贈

関西遊技機商業協同組合(和久田守彦理事長・以下関西遊商)は11月18日、大阪府泉佐野市の泉ヶ丘町に対し、青色防犯パトロール活動用車両を贈呈した。

青色防犯パトロール活動とは、防犯意識向上や犯罪被害防止等を目的に、認可を受けた県や市(区)町等の団体が一般の車両では装備する事のできない回転灯を装備し、防犯パトロールを行なうというもの。そのための車両には、車両自体の確保、認可、規定された構造の回転灯の搭載や車体への団体名称の記載、標章の掲示などの規定があり、予算の都合等の理由により、必要性を感じつつも入手できない団体も少なくない。

この様な現状を鑑み、関西遊商では、目に見える直接的な社会貢献活動として、青色防犯パトロールカーの寄贈を決議。滋賀県遊協が組合創立50周年を記念して同県防犯協会に青色パトロールカーを贈呈したことに案を得た。今回の寄贈は関西遊商として初となる取り組み。青色回転灯を装備した防犯パトロールカー(約120万円)を大阪府下に1台寄贈する主旨で、各市(区)町村等団体に広く呼びかけ公募を募った。

贈呈式は同日、泉が丘町の奥池公園で行なわれた防犯イベントの一枠にて開催。式に先だち挨拶に立った泉ヶ丘町内会の津山会長は「今年の6月ごろに防犯パトロールの実施方法などについて泉佐野警察署の方々に色々ご指導頂いていておりまして、まず自動車を入手するのが先決という結論に至りました。しかし、役員それぞれが中古車販売店等を回りましたが、予算の都合がつかず、諦めていました。そうした中、8月の初旬ごろ、泉佐野警察署から、関西遊商様が社会貢献活動の一環として青色防犯パトロール活動用車両の寄贈を行なう、他の地域と競合するが手を挙げるかどうか、という打診を頂きました。大阪府下に1台ということで、難しいと思っていましたが、一縷の望みを抱きながら申請をし、手続きをお願いした所であります。その結果、泉佐野警察署の本間生活安全課長様、藤本防犯係長様の懸命なご尽力を頂き、当町内会がご寄付を頂くことになった次第であります」と寄贈までの経緯を説明。そして「関西遊商様の寄贈のご主旨にそぐわないよう、地域の安全安心に活用させて頂きたい。先日開催した講習会(青色防犯パトロール講習を受講しパトロール実施者証の交付を受けなければならない)には近隣の42名の受講者にお集まり頂きました。今後も多くの方々にご協力を頂き、地域の安全安心を一緒に守る活動をしていきたいと思いますので、よろしくご協力をお願いいたします」と述べ、関西遊商に対し謝意を伝えた。

続いて挨拶に立った和久田理事長は「本日は泉ヶ丘町の皆様に防犯パトロールカーを寄贈できて本当に嬉しく思っています。私たち関西遊商は、近畿二府四県を商圏にしてパチンコ・パチスロの遊技台や周辺設備機器を販売する業者が150社ほど集まってできている商業組合です。社会貢献活動にもいろいろ力をいれておりまして、今年も車椅子を二府四県に40台ほど寄贈させて頂いたり、12月には南三陸町にボランティアにも行かせて頂きます。このたびの防犯パトロールカーの寄贈は、地域の防犯に役立てて頂きたいという思いから始めました。年に1台しか寄贈できないのですが、二府四県に毎年1台ずつ寄贈できたらと考えておりまます。皆様に防犯パトロールカーを使って頂いて、地域の防犯に役立てて頂けたという声が聞こえましたら、来年、再来年も1台ずつ寄贈して行く事ができます。これからもよろしくお願い申し上げます」と語った。

贈呈式では、車両の前で和久田理事長から津山会長にゴールデン・キーを贈呈。それに対し津山会長から感謝状の贈呈が行なわれた。式には関西遊商からは和久田理事長はじめ、綛田会計理事、川岸顧問、村中事務局長が列席。泉ヶ丘町内会役員や、泉佐野警察署の本間生活安全課長、藤本防犯係長らが参加した。