財団大遊協 留学生達が茶道・着付け体験

公益財団法人 大遊協国際交流・援助・研究協会(上浦文雄理事長)は11月10日、茶道家の集りである茶道裏千家淡交会大阪西青年部との共催で、府内の外国人留学生を対象とした日本文化体験会「国際交流茶会」を開催した。

茶会は留学生が日本を代表する文化である茶道と着物の着付けを体験する主旨で毎年開催されれている。今年は大阪市天王寺区の国際交流センターにおいて開かれ、財団大遊協が援助を行う奨学生や府内の大学、専門学校から留学生らおよそ130名が参加した。留学生達の日本への理解を深めることで、ゆくゆくは母国と日本の文化交流及び国際相互理解の促進に貢献する事を目的としている。

当日は午前・午後の2部構成で進行。受付順に留学生達の着付けを行い、待ち時間は別室で折り紙や将棋、ふくわらいといった日本の伝統的な遊びを楽しんだ。参加者の内、100名ほどは女性が占めている。色艶やかな和装で身を包み、楽しげに記念撮影を行う姿が見られた。留学生の間では人気の催しとして周知されており、この度も前回より15名以上多い参加者が集った。先着順で受け付けている為、参加できなかった留学生もいたほどだという。

茶道体験では淡交会のメンバーによって茶菓子と抹茶が提供された。留学生達は座主から掛け軸や活花、茶器の説明などを受け、興味深く聞く姿も見られた。最初は正座で畏まっていたが、楽なスタイルで自由に楽しむ事が大切だという話を聞き、ほっとした表情で足を崩す人も。海外ではおもてなし文化のシンボルとして茶道があげられることも多く、座主の話に熱心に耳を傾けていた。