東京遊協 原田實前理事長の遺徳を偲び黙とう

東京都遊技業協同組合(阿部恭久理事長)の前理事長で、相談役・顧問だった原田實氏が、11月9日に逝去した。93歳。葬儀は近親者のみの家族葬で営まれ、11月19日には、組合を代表して阿部恭久理事長が弔問した。

これを受け東京遊協は11月26日、11月定例理事会の席上において原田前理事長の遺影を飾り組合員一同で黙とうがささげられた。熊谷誠副理事長は、「原田前理事長は、私にバトンを渡されるまでの昭和41年から平成28年までの約50年間、牛込組合をまとめていただきました。その間、東京理事長、全国の全日遊連・理事長を歴任され、業界の健全化に寄与されました。原田前理事長(組合長)は、『私たちの商売は許可営業です。行政との信頼関係を損なっては、明日の営業はありません』と、常々言っておられました。都下暴排に立ち上がった時は、先頭に立って闘っておられました。身を粉にして行政との信頼を構築された姿を強く胸に刻んでいます」と故人を偲んだ。

阿部理事長からは、「原田前理事長は、長きにわたり業界の健全化に尽力された方であり、組合(業界)あげた弔意を示したかったが、ご親族のご意向を察し、こうした形ではありますが、皆様と一緒に原田前理事長の遺徳を偲ぶ事と致しました。今一度、私たちの業は許可営業である事を再認識させ、本日理事会においても慎重審議を行い、業界の将来をよりよいものにしていきたい」と、健全化への取組を遺影に誓っていた。

原田氏は、昭和2年8月、愛知県生まれ。平成2年から平成24年まで11期22年、東京遊協理事長を務めた。全国組織・全日遊連では、理事長を平成17年から平成18年、平成20年から平成24年まで歴任。平成23年藍綬褒章、平成11年警察庁長官賞暴力追放栄誉金章、平成18年警察庁長官賞防犯栄誉金章など受章。