兵遊青 ゴト対策セミナー開催

兵庫県遊技業組合連合会青年部会(北本幸寛部会長)は11月21日、神戸市のANAクラウンプラザホテルにて「ゴト対策セミナー」を開催。㈱ジーティネットからCS事業部の石谷学部長と小川直也係長を講師に招き、最新のゴト手口の解説やその対策等を学んだ。会場には各種不正品やゴトの痕跡が残る遊技機などを展示したブースを設置。来場者は実際に不正改造された基盤を手に取ったりして、その複雑巧妙に危機感を高めた。

周知の通り、ゴト事案の手口はますます悪質巧妙化しており、有効な対策を講じる事は喫緊の課題と言える。その様な背景を受けて同部会は、兵遊連の機械対策委員会、経営委員会と共催し昨年、組合員に向けてのゴト対策セミナーを企画。今回で2回目を迎える本セミナーは、組合員ホール従事者を中心に約350人が集まった。始めに、兵遊連の岡本芳邦副理事長(総務委員長)が壇上に上がり、セミナーの趣旨を説明。ゴト被害によって閉店に追い込まれたホールの事例を挙げ、ゴトに対する認識を今一度見直すように啓発した後、「従業員による手引きで発生するゴト事案もあります。今まで考えられなかった新しい手口も増えています。本日お集まりの皆様には、ゴトをされない、されにくい店作りを目指して頂きたい。」と語り挨拶とした。

セミナーでは実際に被害の出た機種を例に挙げ、具体的にどの様な手口でゴト器具等を仕込まれたのかを写真や動画で解説。ゴトの手口は日々複雑巧妙化しており、同じ種類のゴトでもその手口は全く別物というものも存在する。例えばクレマンゴト(クレジットを不正に上げる)。従来、電池内蔵式の器具で一気に50枚クレジットを計上し、それを払い出して即交換するという手口が主流であったが、最近はエアー式(電源やスイッチ非搭載。送り込まれる空気によって金属板を回転させクレジットセンサーを誤認識させる)の器具を用いるケースが増えているようだ。この手口の特長は、3~20枚程度クレジットを上げ、払い出すのではなく、(実際のメダルを使用せずに)遊技を行い大当りを狙うので、より自然な形で犯行が行なえる。対策としては投入口付近やクレジット表示部の確認(「CO」「CC」エラーが発生した台には特に注意が必要)、クレジットセンサ(CTセンサと実通過センサの2点監視方法が効果的)の導入等が望ましい。

この他、「ARTセルゴト」や「ART電波ゴト」、不正ハーネスや不正サブ制御ロムの「仕込みゴト」(内部手引き含む)などの手口と対策について解説が行なわれた。最後は同社と全日遊連が共同制作した内部不正(従業員によるゴト手引き)防止を啓発する映像を上映。石谷部長は「自分に限りゴト師から不正に勧誘されるわけがない、もし勧誘されても断れる、という意識は持たない方が良い。ゴト師は勧誘する対象の家族構成や交友関係などを事細かく調べてから接触してきます。声をかけられ軽い頼まれ毎を引き受ければそれが地獄の始まり。上司等への迅速な『報告・連絡・相談』が大切です」と語った。

セミナー終了後、閉会の挨拶に立った北本部会長は「今日得た知識を明日からと言わず、今日早速ホールに持ち帰り実践して頂きたい。ゴト事案は発生してからでは遅い。日々意識を持って業務に励んでほしい。」と語った。