全遊振 第5回全遊振セミナー開催

一般社団法人 全国遊技ビジネス振興会(曽我部康二会長)は6月15日、東京・台東区の上野パークホテルにおいて第5回セミナーを開催し、会員や業界関係者などが多数参加した。セミナーでは、長谷川哲也社長(ハイライツ・エンタテインメント(株)COO)が「業界の未来」について、「今何が起こり、どこへ向かうのか」(小森勇氏・高橋正人氏)、金海正明専務(金海商事(株))が「ワイン講座」など、多彩に問題意識を高めた。

挨拶に立った曽我部会長は、「回胴式遊技機の動向が気になる今日ですが、日増しに暑くなって参りました。幼児の車内放置による死亡のニュースが流れ、こまめに駐車場等の巡回が必要とされています。今、のめり込みの問題などクローズアップしている中です。しっかりと巡回をお願い致します」と述べた。続いて業界展望について三井慶満顧問は、「パチスロの問題では、高射幸性遊技機の撤去という事を経営者として考えると、プラス要因は無いに等しい。今後の展望を試みるのですが、過去にあったCR機の登場と現金機の時代の状況とがダブってしまう。業界(依存)問題が業界外で話合われ、決められようとしている。一方で売上データは過去最低を更新し続けている。経費を抑えるといっても限界に近づいている。企業経営者として耐えていくのか、それとも経営判断をすべきなのか、危機感を感じている一人。ただ、経営判断するためには、先見していくには、事実の情報が必要」とした。

長谷川社長(ハイライツ・エンタテインメント)は、自社の開発及び経営方針、パチスロ市場を中心とした業界動向など、メーカー使命を述べた。「遊んでみて、『本当!これ面白い!』と実感いただける機械の開発を目指している。開発コストを抑える。後発メーカーとして独自の開発コンセプトで業界を変えて行く」など、市場ニーズを敏感にキャッチしダイレクトに開発に反映したいとした。

「今何が起こり、どこへ向かうのか」(小森勇氏・高橋正人氏)の徹底討論では、規則改正の行方、パチスロの高射幸性機撤去問題、ギャンブル等依存症法案など、愁眉のテーマを勇気と正義で徹底討論した。最後に、上野を地盤としてホテル、飲食店(7店舗)等を経営する金海専務がワインのたしなみをレクチャーした。飲食部門の将来性を見込み、一念発起しソムリエを取得(2014)。20代の頃は自己啓発のために毎年資格を取得し、現在保有する資格は13を数える金海専務。ワインの知識、人との出会い、そしてより心豊かな人生を送ることなど、ワインの魅力を説いた。なお、第6回セミナーは7月20日開催予定。