全日遊連 阿部体制、総会後初の理事会開催

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は7月23日、東京・港区の第一ホテル東京において7月度理事会を開催。理事会は、(株)遊技会館の株主総会(13時)、臨時総会(13時20分)の後に開催した。臨時総会では、総会後に異動のあった県理事長が紹介となり、理事として次の通り追認した。浅野哲洋氏(石川)、秋太海氏(高知)、市丸隆次郎氏(鹿児島)の3氏。

記者会見の冒頭、理事会議題(第1号議案)「全日遊連の基本理念の確認」が西事務局長より読み上げられた。
【決議事項】
(1)全日遊連は、「パチンコ産業の原点に立ち返り、風営法の下で発展していくという基本理念の上に立って、身近で手軽な大衆娯楽の名に相応しい秩序ある業界の構築を目指す」という基本的なスタンスを改めて確認する
(2)今後、各種報道の世論の動向などに対して、急を要する案件が生じた場合は、(1)の基本理念の趣旨に基づいて執行部が当面対応することについて、ご一任願いたい
(3)風営法に関する各種の規制緩和については、今後も行政に要望していく
阿部理事長は、全日遊連として「風営法のもと」という基本スタンスで進める以外にないと、ホール営業者の9割以上を占める組織として、重要な確認であることを語った。

○沖縄県内のホールにおける子どもの車内放置死亡事案の発生について
6月に発生した幼児の車内放置事故が発生、5時間以上遊技して(後から判明)、車内でぐったりしていた5ヶ月児を病院に連れて行ったが死亡。病院側から警察に通報の経緯。沖縄県遊協では、6月10日発生直後に臨時総会を招集。事後報告、車内放置事案防止の徹底について緊急通達、強化を行った。報道発表は、昨日(22日)行われた事から、全日遊連としては、即日緊急通達を行い、夏本番を迎えるところから、再発防止に巡回励行等を強く要請した。23日午前、新執行部一同は警察庁を訪問。その際、阿部理事長は今回の沖縄の車内放置事案の話を切り出し、行政側からは、再発防止方を強く要請された模様。今回の事件は、容疑者の母親が「重過失致死」容疑に問われている事。当時は、雨模様であったという話もあり、密閉された車内という危険性に対して油断していたのかもしれないと補足。阿部理事長は「これから本格的な夏場を迎え、熱中症や車内放置の危険性について、組織を挙げて未然防止にさらに取り組んでいきたい」と、痛ましい事態が繰り返されないよう、再発防止を強調した。