全日遊連 車内放置死亡受け、再発防止を呼びかけ

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は6月1日、幼児の車内放置死の発生していた事がわかった事を発表し、痛恨の極みとした。

ニュースによると5月11日、山口県防府市において、幼児(2カ月)の車内放置による死亡事故が発生したというもの。通報した母親の供述が変わり、近隣の施設やパチンコ店などの防犯カメラ映像協力などから裏付けされ、20日近く経って判明したようだ。「どういった状況だったのはよくわからないが、私たちが長年巡回を励行するなど、抑止に取り組んできたものが、今回の件で、のめり込みのせいだとする批判が高まる事にもつながりかねず、尊い命が失われ残念な事になった」と大野春光副理事長(遊技関連依存問題検討プロジェクトチーム担当)は肩を落としていた。

全日遊連は組合員挙げ、子ども連れでの駐車場への入場禁止、駐車場の巡回等の徹底を進めている。その結果、平成28年度は26件の事故を未然に防ぎ、34名の子どもを保護した。更なる強化を促し、今年度は、4月・5月の2カ月間に13件、18名の子どもを保護した状況。「昨年の報告数より、本年は早くも半数近くの数になっている。それだけ全国の各店舗で駐車場の巡回や子ども連れ入場禁止の取組みを積極的に進めている努力が続けられている」と阿部理事長は述べていた。組合では、5月〜10月まで子ども事故防止「強化期間」、7月8月を「特別強化期間」と位置付けして再発防止に努めている。