全日遊連 のめり込み問題対応、まずはチラシ等で注意喚起

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は9月19日、東京・港区の第一ホテル東京において、9月度理事会を開催。席上「のめり込み問題への対応について」を決議し、まず折込チラシ等でのめり込み防止を呼びかけていく。

理事会冒頭に挨拶した阿部理事長は、「のめり込み問題への対応について」を第1号議案に掲げた理由として「単なる報告にとどめることなく、業界としてのめり込み問題に真摯に対応していくため、決議として総意としたい」と述べた。「21世紀会に設置した遊技産業活性化委員会において、業界のさらなる活性化に協議をしているところですが、業界の厳しい現状を考慮し、のめり込み問題について、活性化委員会の場で『各団体で一丸となって協議すべきではないか』との提案があった。業界全体でののめり込み問題に対する危機感を共有しようという事。今後、活性化を推し進めるほどに、併せてのめり込み問題もクローズアップされることが予想される。業界の負の要素をあえて、ファンや国民に広報し 、その上でお客様に安心して遊んでいただける大衆娯楽としての場を提供していくことが、国民からの理解が得られ、真の業界活性化につながるものと思う」と、RSN設立・支援、車内放置事案の防止など積極的に取り組んで来たが、「昨今の業界を取り巻く厳しい情勢、警察庁の意向を踏まえ、さらにこの問題に対する取り組みを一歩進めて、ホールが行う広告宣伝等でファンに対する注意喚起にご協力いただきたい」と呼びかけた。

記者会見の場においては、「のめり込み問題は最重要課題」として決議したことを報告。経緯として8月6日、9月8日、遊技産業活性化委員会の席において、出席した大門雅弘課長補佐(警察庁)のアドバイスも受けながら、当面、のめり込み問題に対して、今できること、今後検討していくことという二段構えで進めていく。21世紀会として、業界14団体が一丸となって実施していくことが確認された。

また、「全日遊連は、パチンコ・パチスロへののめり込み防止の取り組みを従来に増して強化し、様々な手段を検討・実施する。当面の取り組みとして、10月1日から折り込まれるホールの広告チラシにのめり込み防止の標語を掲載する」と西事務局長が読み上げた。「パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。」「のめり込みに注意しましょう。」を入れた掲載用データは9月22日から全日遊連・組合員専用サイトでダウンロード可能。電光掲示板やホール内でも同じような標語を掲示して、周知を進める。