全商協 南三陸町へパチンコ台寄贈

全国遊技機商業協同組合連合会(中村昌勇会長)は11月21日、宮城県南三陸町の高齢者通所施設『入谷デイサービス』と開所準備中の『戸倉デイサービス』の2施設にゲームセンター仕様のパチンコ機2機と52型テレビ1台を寄贈した。

同連合会では東日本大震災の被災地復興支援活動を継続して行っており、これまでに、0歳から大学院生までの震災遺児育英資金と心のケアを行う「レインボーハウス」の建設を活動の中心としている『あしなが育英会』の趣旨に賛同し、寄付金を贈呈したほか、各地区組合を主体にした支援活動の援助等を継続的展開。今回の活動は、連合会傘下の関西遊技機商業協同組合が、これまで4回にわたり宮城県南三陸町でのボランティア活動を行っている中で、現地の社会福祉協議会から「パチンコ台を高齢者施設に設置できないか」とした打診を受けたのがきっかけとなり行われた。

当日は、社会貢献委員会・綛田騰委員長と地元東北遊技機商業協同組合の高橋一則理事長、佐藤秀功専務理事、全商協・社会貢献委員でもある林義信副理事長と平川智也理事の5名が南三陸町志津川の町社会福祉協議会を訪ね、挨拶後、設置場所となる『入谷デイサービス』において引き渡し式を行った。

式典では、町社会福祉協議会・猪又隆弘事務局長が「パチンコは脳の活性化に役立つと学術的な面から立証されており、この施設に通所している28名のお年寄りにもパチンコで活力を得ていただきたいと考えていたところ、ボランティア活動で知り合えた関西遊商様に相談させてもらった結果、想像以上の支援をいただき感謝してやみません。12月には『戸倉デイサービス』が開所するので、そちらにも設置させていただく予定です。心より御礼いたします」と挨拶した。

綛田委員長は「私たちの社会貢献活動が形となり残されることは悦ばしいこと。町全体が大きな被害を受け、娯楽施設など全くなくなってしまったこの町で、自力で遠出ができないお年寄りの方々にもパチンコ遊技を楽しんでもらい、併せて脳の刺激に役立てれば二重の喜びです。今後、メンテナンス等の対処は、地元の東北遊商が行いますので、何なりとお申し付けください」と語った。