レジャー白書2019 パチンコ参加人口950万人

公益財団法人 日本生産性本部(前田和敬理事長)余暇創研は7月18日、『レジャー白書2019』の概要発表を東京・ビジョンセンター永田町において記者発表を開催した。

レジャー白書は、余暇活動調査等をもとに、我が国における余暇の実態を需給双方の視点から総合的・時系列的に分析・記録している唯一のもので、1977年の創刊以来通算43号目となった。平成30年のパチンコ・パチスロ参加人口(推計)は950万人(前年比50万人増)と推計。パチンコの参加率9.5%(0.5%増)、年間平均回数28.5回(0.9回減)、年間平均費用81.8千円(3.3千円減)、参加希望率5.8%(0.1%増)となった。また、今回の記者発表時では、市場規模の項目別推移については発表予定に無かった内容であり、質疑の際にパチンコ・パチスロの市場規模(貸玉料・貸メダル料)は20兆7000億円(前年21兆4000億円・前年比3.3%減)と口頭で示されたもの。

発表では、志村武範主幹研究員と山口有次教授(桜美林大学ビジネスマネジメント学群)が、レジャー市場の動向を説明。2018年の余暇市場は71兆9140億円で、前年比0.1%増と僅かであるがプラスとなった。これについて、「レジャー市場に占めるパチンコ・パチスロ市場の規模は非常に大きく、しかも近年明るさが見えないという事で、このパチンコ・パチスロ市場を除いた市場規模では1.6%の増加となり、これは6年連続。全般のレジャー市場には総じてプラス傾向にあります」と説明。パチンコ・パチスロの市場規模では、レジャー白書2018で発表した19兆5400億円について修正、21兆4000億円との推計。今回2019は、20兆7000億円。市場規模は減少、参加人口が微増という事については、「参加率が上がっても、それぞれの消費単価、回数などにより全体の模様が変わってくるが、市場規模では、費用(年間平均費用は3.3千円減、年間平均回数も0.9回減)の影響が強く、利用者(参加率0.5%増、参加希望率0.1%増)が多少増えても単価が減少していれば、市場規模は減少するところとなった」と説明した。

レジャー白書の調査は、2019年1〜2月にインターネット調査により、有効回答数は3226人(全国15〜79歳男女)。なお、2017年よりパチンコ18歳未満、「サッカーくじ(toto)」は19歳未満を調査対象から外している。

■タイトル/レジャー白書2019
■著作者/公益財団法人 日本生産性本部 編
■発行年月/2019年8月6日(予定)