SPARKS NETWORK 女性限定セミナー220名余(58社)集う

SPARKS NETWORK(株)(本社/大阪市淀川区)は3月3日、中野サンプラザ(東京都中野区)において「パチンコホールにおける女性の活躍とは何か」と題して女性限定セミナーを開催した。男子禁制セミナーと業界初の試みとなり、定員150名を予定していたが、予想を超えホール経営企業で働く女性220名余(58社)が参加した。

基調講演において、元TBSアナウンサーの吉川美代子氏が「愛されるコミュニケーション」について担当した。吉川氏は、コミュニケーションをキャッチボールに例えて、相手のこころのミットに言葉を届ける、伝える心得を説いた。男社会だったアナウンス業界で、女性進出の草分け的な存在の吉川氏は、「自分なりの話し方でいいのです。話したい事、伝える事、聞きたい事がちゃんと伝わる事が大事です。あいさつはその第一歩です。男社会のパチンコ業界で働く皆さん、今は女性の登用の時代として過渡期かもしれません。女性の視点からという周囲の勝手な期待は無視してもいいと思います。プロとしての意見や行動をして欲しいと思います。そして頑張って仕事を続けて下さい」とエール を送った。

同イベントを主催した中村恵美社長(SPARKS NETWORK)は、「昨年11月22日に中野サンプラザで無料セミナーに参加した時、550名の参加があったが、女性は20名程度だった。女性の学ぶ機会は少ないからだと思いました。学ぶ機会が増える事で、もっともっとスキルがアップすると思いした。そうした事から、ひな祭りに女性だけのセミナーを開催した次第です。会社を代表して来られた方が多いと思います。でも、なかなか女性の先輩がいない状況におかれている方、会社から女性リーダーとなるよう指示を受けて途方にくれている方もいるかもしれません。今日のセミナーをきっかけとして、今後も情報交換ができ、ネットワークとして交流できればいいと思っています」と、女性の学ぶ機会を提供したいと熱い思いをセミナー冒頭に述べた。

パネルディスカッションでは、中村氏の司会進行により、(株)マルハンのダイバーシティ推進チーム・高原安未氏、(株)公楽・ウインズ一関店の店長・田鎖真美氏、(株)正栄プロジェクト営業統括景品・カフェ担当・女性部長の簑島光江氏により、「パチンコホールにおける女性の活躍とは何か?」について討論した。ホール、人事、教育、景品等幅広い職務の中で、女性の育成にも長年従事し、現在、どのように子育てと仕事を両立しているのか等、実体験に基づく話を通して、業界で働く女性たちの活躍の可能性を共感する機会とした。

第2部では「愛される技術〜メイク研修〜」として、ヘアメイクアーティストの藤田理恵(理容師・管理理容師免許)が担当。三浦真理恵氏((株)Kaika)の司会により、公私を使い分けるメイク術に理解を深めた。セミナー後は、女だけの懇親会を開催して、相互交流を深めた。

全国各地から女性業界人が集った

吉川氏はコミュニケーションの重要性を説いた

左から主催の中村氏とパネラーの高原氏、田鎖氏、箕島氏