RSN 5月相談数262件

ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信6月25日(第98)号で5月の相談数 は262件と発表。2015年1月〜5月は1304件。これにより2006年4月からの相談累計は1万6108件となった。

今回、本人からの相談は161件(76%)、家族・友人51件(27%)、援助者1件(0%)。本人性別内訳では、男性135、女性26。本人からの相談比率が増加傾向、男性本人からの相談が8割を超えた。本人相談経路(161件中)では、ホール内ポスター88件、インターネット47件、その他13件、雑誌4件、不明・拒否7件、新聞1件、他の相談機関1件。相談ニーズとして「話を聞いてもらいたい」から「お金を使い果たして」というものまで幅広いため、充分な対応ができるよう社会資源の調査を行っている。その一つ、全商協内にRSN相談支援室の設置に向け、6月1日からスタッフを対象とした相談対応研修を実施した。また、第21回パチンコ依存問題研究会では、パチンコ・パチスロ遊技障害尺度(PPDS)がほぼまとまったという。

今回の特集・ギャンブリング問題のとらえ方ならびに相談電話の向こうからは「逃避」について。逃避とは自分自身を守る防衛機能であり、逃避自体が問題ではない。逃避先をパチンコ・パチスロに見出してしまうと新たな問題が発生し悪循環となるリスクが高まる。一人ひとり性格や考え方が違うように、のめり込み問題も相談者によって違う。パチンコにのめり込んでいるという大枠は同じでもその背景は個々で違うので、援助方法、改善方法も個別に考えていかないとうまくいかないという。

問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。