RSN 4月相談数304件

ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信5月21日(第97)号で4月の相談数 は304件と発表。2015年1月〜3月は1042件。これにより2006年4月からの相談累計は1万5846件となった。

今回、本人からの相談は169件(72%)、家族・友人64件(27%)、援助者1件(1%)。本人性別内訳では、男性143、女性23。年齢分布では30代からの相談が14件増加、40代からの相談は12件減少。本人相談経路(169件中)では、ホール内ポスター99件、インターネット42件、その他14件、雑誌7件、不明・拒否5件、ホール貼付ステッカー7件。4月は特に複数回相談が増加し全体件数を押し上げた。極まれに家族から強制的にRSNに電話するよう勧められ、渋々相談に至ったというケースにおいて、相談員は、問題改善に取組む準備ができていない方への対応に苦慮するという。

今回の特集・ギャンブリング問題のとらえ方は、「パチンコ・パチスロにひどくのめり込んでいることを隠すために嘘をつく」という「嘘」の問題について。「支払いのお金をパチンコを使いました。嘘をついて親にお金を借りましたが、そのお金もパチンコでなくなりました」という金銭的な困りことが理由のケース。そして「実は生活保護を受けているので、誰にも相談できない」「妻がパチンコ嫌いなので、残業と嘘をついて」という生活環境上の困り事が理由のケース。嘘の内容は様々だが、電話相談(匿名相談)の強みは、嘘をつく必要が一切ないこと。否定されることも、説教されることもない。嘘からの解放は問題改善のための大きなきっかけになるという。問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。