RSN 7月相談数290件

ぱちんこ依存問題相談機関のNPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信8月22日(第76)号で7月の相談数は290件と発表。20代本人からの相談が落ち着き、40代、50代からの相談増加が7月の特徴という。2013年度は累計1243件、2006年4月からの相談累計は1万445件となった。

今回、本人からの相談は201件(83%)、家族・友人39件(16%)、援助者1件。本人性別内訳では、男性153、女性48。本人相談経路(201件中)では、ホール内ポスター130件、インターネット26件、その他26件、雑誌13件、不明・拒否5件、TV1件。その他30件(本人26件、家族・友人4件)中、14件は啓発用ポケットティッシュ(東遊商製作)経由、7件が啓発ステッカー(日遊協製作)経由の相談。

特集の相談電話の向こうから(その4)は、「子どもの立場からの相談」高校3年生・A君から「母親のパチンコをやめさせるにはどうすればいいか」について。両親は長男A君が中学生の時、離婚(5年前)。次男B君(16歳)と母親(45歳)の3人で生活。母親のパチンコ通いはA君が物心ついた頃は子連れでホール通いしていたほど。現在、母親はパートをしている様だが、ほとんどパチンコ通い。家賃滞納、公共料金の支払いは遅れがち。A君のバイト代の入った通帳は、母親が全額引き出していた。弟の奨学金も、母親がパチンコで使いこんでいた。A君は高校卒業後の就職先が決まっているが、弟の事を考えると心配で、相談できる近親者もいないことから、今回RSNの相談に至った。今回の相談では、問題がA君だけで対応することは負担が大きいと判断。A君の不安をいたずらに増幅させないよう配慮し、相談機関があること、利用してもよいことを伝えたという。

なお、システムのメンテナンス等のため、8月28日(水)から8月30日(金)まで、電話相談は休止する。問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。