NEXUS ダイバーシティ推進企業を目指し「LGBT研修」を実施

NEXUS(株)(本社/群馬県高崎市)は10月10日、本社にて(株)アウト・ジャパンの後藤純一氏と屋成和昭氏を講師として招き、ダイバーシティ研修(性的マイノリティセミナー)を実施した。

今回の研修では、少子高齢化に伴う企業の人財確保の困難化を見据え、ダイバーシティ&インクルージョン施策の一つとして、LGBT(L【レズビアン】・G【ゲイ】・B【バイセクシュアル】・T【トランスジェンダー】の略称。性的マイノリティの人たちの総称の一つ)が安心して働く事のできる職場作りを目的に、人事部、人財開発部、CS推進部、営業推進部より11名が参加した。

研修では、LGBTを理解するための基本知識、LGBTを取り巻く日本や世界の状況、企業がLGBTの事に取り組む意義などを学び、考える演習、顧客対応、また先行事例やマーケティングなどについても学んだ。参加者からは、「LGBTという言葉は知っていたが、真剣に考える機会や行動する機会がなかった」、「性を考える切り口として実施した演習でも、半分以上はわからなかった」という意見も上がった。寺山真史次長(人財開発部)からは、「今回の研修からは基本的な知識や、日本の歴史を知る事ができた。疑問に思っていた事を親切に教えて頂いたので、理解をする事ができましたが、私自身が何をできるのか常日頃から考えていきたい」と感想を述べた。

後藤講師からは、「今回のような研修を実施して下さる企業はまだまだ日本では少ない。企業がLGBT施策に取り組む必要性を理解し、一歩を踏み出していただく事が課題。制度的差別ゆえに様々な社会的困難に直面しがちなLGBTが、安心して生活できるようになってほしいのはもちろんですが、例え同性婚などが整備されても、周囲が無理解なままだとカミングアウトできず、結局今と変わらなかったりする。社会からホモフォビア(同性愛嫌悪)が無くなる事が大切なんです。一人でも多くの方がアライ(支援者)になって下さると嬉しいです」とインタビューに応じた。

同社は今後も、アライ(支援者)企業である事を表明し、LGBTに対する理解と支援の輪を広げていくとしている。