EBI 7月セミナー「人材育成はスキル・マップで差をつける!」

(株)エンタテインメントビジネス総合研究所(本社/東京都台東区)は7月9日、オンラインによるEBI7月セミナーを開催。「人が採れる時代到来!育成はスキル・マップで差をつける!」(作成編)と題して、市川正人講師(チーフエバンジェリスト)が担当した。

コロナ禍の影響の中、パチンコ業界では人材採用の環境が上向き基調にあるとの話を聞くようになった。ホール営業の場合、スタッフのサービスが土台となっており、人材の採用、啓蒙、育成、定着へと導かなければならない。米国の経営学者のロバート・L・カッツは、「テクニカル・スキル(業務遂行能力)」「ヒューマン・スキル(対人関係能力)」「コンセプチュアル・スキル(企画・創造能力)」という分類による「カッツ・モデル」を提唱している。この3分類されるスキルによって企業における部署や役職ごとに各スキルの割合が当てはめられる。

人材育成の定番ツールである「スキル・マップ」について、「呼び出しランプ対応」「清掃美化」「カウンター作業」等のスキルカテゴリーを設ける。もう一方では時間軸(1週間、1カ月、3カ月など)を設けでどの位でできるかを設定する。例えば、「パチンコホールスキル」の例では、初級として「サンドトラブル対応ができる」「玉箱の上げ下げ」「インカムが使える」。3カ月では、「トラブル(中級)」など、6カ月で「島還元トラブル対応」など。スキル・マップを作成する事で、業界未経験の人を、「テクニカル・スキル」が習得でき、評価が可能となり、スピーディーに戦力化できる。

教育係が複数人いた場合、教え方と評価が違っていたりする事があり、事前に指導方法、評価方法については取り決めておく事が重要。また、事前に1日の仕事の手順などを書き出すことで、カテゴリー作りの参考になる。

「スキル・マップ」のメリットとして3点。
①計画的、効率的な人材育成②標準化(誰でも同じ業務ができる・シフトが組みやすい)③わからない事がない安心感(ミスが少なくなり、安心して働けるので定着率にも影響)素晴らしいスキル・マップを創り上げても、使いこなさなければ意味がない。スキル・マップの効果を最大限に引き出すため、次回8月18日は運用編を予定している。

講座受講はオンライン形式(Zoom利用)となっており、Aclub企業会員は無料、個人会員(一般含む)は有償。受講申込については、EBIまで。