財団大遊協 奨学生、伊勢神宮に社会見学会

(財)大遊協国際交流・援助・研究協会(上浦文雄理事長)は9月30日、3年振りとなる外国人奨学(留学)生を対象とした社会見学会を開催した。今回、古くから「日本人の心のふるさと」として親しまれてきた、日本の信仰の中心地「伊勢神宮」を訪れた。

昼食は、天保元年(1831年)料理旅館として創業し、お伊勢参りの人々に愛され続ける赤福本店すぐそばにある「すし久」(おかげ横丁内)で名物の「てこね寿し」(志摩地方の郷土料理)を食べた。参拝後は、参宮街道の賑わいや伊勢に伝わる暮らし文化に触れることができる「おはらい町」を散策。好天にも恵まれ、川沿いの石畳にレトロなお店が軒を連ね、昔懐かしい町並みを楽しんだ。

また、移動する車中では、同財団が協賛し、大阪府警本部が作成したDVD「女性のための防犯~あなた自身を守るために~」の上映や、奨学生同士の交流を深めるため、クイズ大会などを行った。

この見学会は財団が支援する奨学生同士の交流を図ると共に、日本の技術や文化を学ぶ機会を奨学生に提供することを目的に財団設立の翌年(30年前)からスタートし、毎回、日本文化に触れ合う機会づくりとして趣向を凝らして開催してきた。ただ、コロナ禍にあって、各種交流活動は休止していた。今回感染情勢を見ながら、財団奨学生に絞っての開催となった。

上浦理事長は、「コロナ禍で社会見学会は2年間見送りました。奨学生の皆さんは、寂しい思いをしていたと思います。今年は、コロナの情勢を見ながらも、積極的に交流を進めていきたい」と述べていた。

(財)大遊協国際交流・援助・研究協会