警察庁 平成28年の風俗環境の現状等について

警察庁生活安全局保安課は3月13日、平成28年における風俗環境の現状と風俗関係事犯の取締まり状況等について公表した。それによるとパチンコホール数は1万986軒、遊技機452万5253台とも減少傾向だが、1店舗当たりの設置台数は、411.9台と店舗の大型化が続いている。

遊技場営業では、ぱちんこ等営業(4号・まあじやん営業、ぱちんこ営業、その他)に関しては、平成28年末の許可数は2万268件で、前年より780件(3.7%)の減少。ぱちんこ営業の許可数は、ぱちんこ遊技機設置店9991件、回胴式遊技機等設置店995件、計1万986件。前年より328件の減少。

ぱちんこ遊技機等の備付台数等の推移は、ぱちんこ遊技機の備付台数が減少(283万3133台・8万5258台減少)している一方で、回胴式遊技機の備付台数は増加(1691万1876台 ・3万314台増)している。平成28年末のぱちんこ遊技機等の備付台数は452万5253台(スマートボール等244台含)で、前年より5万4944 台(1.2%)減少。1店舗当たりの備付台数は、411.9台と前年より6.9台増えた。

ぱちんこ遊技機等備付台数別の営業所数の推移は、ぱちんこ遊技機等備付台数500台以下の営業所が減少している一方で、備付台数 501台以上の営業所が増加している。ぱちんこ遊技機等備付台数別の営業所の構成比は、平成28年末は300台以下が37.6%で、前年より1.4%減少、501台以上が26.1%で、前年より1.2%増加した。

風俗営業者等に対する行政処分の状況において、4号のぱちんこ屋等(まあじゃん・ぱちんこ・その他)の行政処分件数は、871件と前年より66件の減少。

【主要処分事例】
○「ぱちんこ営業者に対する指示処分事案」
平成28年5月、ぱちんこ屋の営業者は、当該営業に関し、インターネットサイト上に大当たり確率の設定変更が可能な遊技機について設定状況等をうかがわせる内容の広告を掲載した。同年12月、営業者に対し、広告・宣伝規制違反により指示処分を行った。

【主要検挙事例】
○「ぱちんこ遊技 機の無承認変更事件」
ぱちんこ店経営者らは、平成28年1月、営業所に設置されたぱちんこ遊技機の遊技くぎについて、あらかじめ公安委員会の承認を受けないで、遊技機の性能に影響を及ぼすおそれのある変更をした。同年5月、同経営者らを風営適正化法違反(無承認変更)により検挙した。(京都府警)