東京遊協 7月定例理事会開催

東京都遊技業協同組合(阿部恭久理事長・写真左)は7月26日、東京・市ヶ谷の遊技会館において、7月定例理事会を開催した。設立19周年を迎える認定NPO法人ワンデーポート・中村努氏(ワンデーポート施設長・写真右)に目録(300万円)を贈った。中村施設長からは謝意とともに、「IR法の影響で依存症(法制化)という事で一部マスコミの取材を受けるが、間違った形で報道されると、それは社会のためにならないと思う」と慎重に対応しているという。

阿部理事長は、IR法(7月20日成立、7月27日公布)について、「これからカジノの開設準備が進むでしょうが、非常に厳しい制限が敷かれている中で、うまくカジノ運営ができない場合、おそらく外国のオペレーターは、その原因にパチンコの存在を名指しし、果てはさらなるパチンコ規制強化されるのではないかと危惧します。そうならないために、カジノ(ギャンブル)とは違うパチンコの業態というものを明確にしていかなければなりません。そのためには、派手な広告・宣伝といった発想を排除して、大衆娯楽の姿づくりを目指していきたい。また、国民の20人に一人(依存症536万人)という取扱いについては、先日厚労省を訪問したが、あれは勝手なマスコミ報道という答えでした。その意味ではそういう誤解を招かないような報道をされないような体制づくりが必要です。メーカー団体とも連携して、業界挙げた健全化に努めていきたい」と呼びかけた。

議事に際しては、議決2議案、報告21事項を審議し、原案通りとした。
【主な報告事項】(要旨)
○子どもの事故未然防止事案について
猛暑の日が続いている所から、ホール駐車場等における子どもの車内放置事故防止に向け、協力を呼びかけた。都内で5月・7月の発見事例(全国25件、30名)を紹介し、「子ども連れでの駐車場入場の禁止」、「駐車場巡回点検」の徹底について呼びかけた。「巡回をこまめにしていただく事で、様々な事件事故を未然に防ぐ事につながります。炎天下での車内の温度上昇は危険です。車内放置の危険を利用者一人ひとりに伝えていく事が大事であり、巡回の励行についてよろしくお願いします」(阿部理事長)と協力を呼びかけた。
○池袋組合と文京2組合の統合について
今回、組合員店舗数1店舗、文京区・冨坂遊技場組合、大塚遊技場組合があり、池袋遊技場組合(豊島区)に統合し、「池袋遊技場組合文京支部」になった事を報告。ここ数年、様々な環境の変化により、組合員が1・2店舗という組合が増えるケースが増えており、単位組合のあり方を見直していく必要性が強まっていた中、今回初の統合調整となった。
○受動喫煙防止関係法令の動向について
受動喫煙対策を強化する改正健康増進法は7月18日、国会(参院)で可決・成立した。今後、政令省令により具体的な事項が規定される予定となっており、その段階で初めて“喫煙専用室”、“加熱式たばこ専用室”等の規格等が明らかになる予定(年内目処)。