東京都遊技業協同組合(阿部恭久理事長)は8月19日、遊技会館会議室において、都留文科大の早野慎吾教授らを招いて「ギャンブル依存症の経年変化と各ギャンブルの問題点~オンライン化するギャンブル問題への対策に向けて~」についてのギャンブル実態調査研究成果を発表した。会見には、研究メンバーの續木大介氏(高知大学・データサイエンス)、久徳康史氏(中央大学・実験心理学・所要の為、欠席)、里村雅幸氏(アスマーク・データ解析)、江澤実紀氏(東京外国語大学院生)が出席した。
早野教授は、2020年に東京遊協から依存問題について調査依頼を受けた。その全国パネル調査は毎年追跡調査するという形で実施し、今回、計5回の調査がまとまったことから、その調査概要について発表したもの。
社会的意義と提言について、①オンラインカジノへの法規制と国際協調の強化②地域文化・娯楽の充実による依存予防③SNSなどを活用した相談支援の整備④ギャンブル種別ごとのターゲット政策の導入、という4項目を示し、エビデンスに基いた依存対策の重要性を説いた。
なお、早野教授の研究成果として『社会学から見たギャンブル依存症~そんなにパチンコが悪いのか』(早野慎吾著/立川日本語・日本語教育研究所発行/ぎょうせい発売)として7月発刊している。