東京遊協 平成27年度遊技場経営者研修会実施

東京都遊技業協同組合(阿部恭久理事長)は10月22日、東京・中野区の中野サンプラザにおいて平成27年度遊技場経営者研修会を開催。挨拶に立った阿部理事長は「遊技場経営者研修会は今回で13回目となり、組合員企業の経営者が一同に会する機会となっております」と開催意義を述べた。

遊技機の性能調査(機構)については、調査がスタートして5ヶ月が経過しようとしており「それぞれの店舗がしっかり認識して対応しなければ変わらない」と協力を呼びかけた。「来年12月には新基準に該当しない遊技機の設置比率の最初の確認時期となる。できなかったということがないよう、今からしっかり計画を立て、早めに検討して欲しい。ファン人口の回復・拡大が遊技産業の最大の課題となっており、ホールとメーカーそれぞれに自ら行わなければならない課題を実行すべき時と考えています。今回の適切な賞品提供の徹底もパチンコ・パチスロは大衆娯楽であり、遊技であります。ギャンブルのように無制限ではなく、様々な規制のもと、広告宣伝、遊技機の出玉性能、消費金額などその範囲は限られている。ただし、過当競争を言い訳として、ややもするとその範囲を外れてしまうこともあり、社会の目からはそれが、ギャンブルのように映ってしまうのだと思います。我々の商売はギャンブルではありません。遊技であるということを認識していただきたい。私たちの業界が社会から注目を集め、また自ら約束した事が実行できるのかという見方をされている。組合員一人ひとりが誇りを持ち、社会の一員であることを十分に認識して、責任ある行動に努めていただくことが、重要であると思います」と、遵法営業・社会の一員としての責任ある行動を呼びかけた。

行政講話において、警視庁保安課の新井一実風俗営業係長は、冒頭、組合の社会貢献活動(被災地支援活動、伊豆大島の支援活動等)について大きく評価し、ぱちんこ営業が今後健全な遊技として広く国民から支持されるために遊技で楽しめる遊べる環境を整え、取り組まなければならない課題について要請した。また、「射幸性を抑える取り組み」「遵法営業のために負の側面への積極的な対応」(不正改造の問題・賞品買取問題・等価交換規制・広告宣伝等の健全化)「中古機流通制度の適正な運用」「暴力団排除と犯罪の未然防止」など、大衆娯楽としての遵法営業を要請した。

その後、タレントの島田洋七氏を招き「元気、勇気、やる気」について特別講演を行った。波瀾万丈の人生を歩んできた島田氏は、自らの体験や、「がばいばあちゃん」が教えてくれた人生訓などエピソードを交え、「洋七流逆境の乗り越え方」を伝授した。

新井係長

島田特別講師