東京遊協 依存(のめり込み)問題について問題共有

東京都遊技業協同組合(阿部恭久理事長)は3月23日、遊技会館(東京都新宿区)において、今年度最終となる定例理事会を開催。依存(のめり込み)問題への対応として、映像上映を通じて問題共有を行った。

映像は「多様化する嗜癖・嗜虐行動をめぐるトランス・アドヴォカシー・ネットワーク(ATA-net)」で、3月11日にTKC飯田橋本社2階ホールにおいて開催したシンポジウム。その中、「ギャンブル問題の現状と課題〜パチンコ依存相談から見えてきたもの〜」(西村直之/リカバリー・サポート・ネットワーク/精神医学)も講演。その際のシンボリックな映像を放映し、業界としての共通認識として有意義な問題提起だった。

冒頭挨拶に立った阿部理事長は、「東京都遊協は50年という節目の年を迎えました。記念事業を予定しておりますが、一方で、依存(のめり込み)問題で思料されている状況にあります。各店舗で実施すべき事、取組まなければならない事が発生すると思います。一丸となってよりよい遊技環境を作っていかなければならない。一方、メーカー団体では、ようやくこれまでの遊技機志向ではいけないという事から、色々な提案が出てきております。一丸となって乗り切る機運となってきたようです」と、業界連携した取組みのもと慎重審議を要請した。

理事88名中55名が出席して理事会に入り、議決事項4議案「創立50周年記念に伴う社会貢献事業について」「平成29年度重点推進事項」「機械対策委員の補充選任」「(株)柿芝との契約」の案件について決議。また、総務・経営・事業・機械対策の各委員会からの報告連絡事項が各委員長より16事項を報告した。その中、機械対策委員会からは、「くぎ確認シート」の件では、1台に1枚ついてくるのか、取説に1枚なのか、曖昧であり、現段階では、不確定な状況(新台購入時の各メーカー対応)である事を報告。「現状では各社で対応するという事のようです。全日遊連として、新台購入に何台購入しても1枚なのか、台数分なのかを投げかけているが、未返答の状況です」(阿部理事長)という。遊技機仕様検討会(日工組)の説明会では、特別な意味はないという「はやぶさ」プロジェクト名の中、短時間でも楽しめて、止め時がわかりやすい遊技機という仕様(イメージ的には天下一閃という遊技機)であり、閉店間際でも遊べる多様な遊技機の一つとして報告した。