一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)の東北支部(谷口久徳支部長)は12月1日、仙台市内のパレスへいあんにおいて、令和7年度支部総会並びに実務セミナーを開催。支部長任期満了に伴う改選では、小名弘敏氏((株)ニラク・取締役副社長)が就任した。
はじめに挨拶に立った谷口支部長は、当初は9月26日に支部総会を予定していたが、諸事情により今回になったと陳謝。また、東北支部として連携していく旨協力を要請した。なお、西村会長は急用の為、ビデオレターでメッセージ。谷口支部長に向け、役員の任期満了を受けて、2011年に支部長となった14年間の功労を称えた。
支部総会において、小林氏(ユーギシステム)を議長に選任して、活動報告等全3議案を上程し原案通り確認した。その中、支部長改選に際して、谷口支部長は東日本大震災が発生した年に支部長の大任を賜った。以来14年が経過。震災からの復興ボランティア支援活動、コロナ禍の対応、そして今夏の参議院選挙における対応と、一段落できたことに謝意を述べた。新たな日遊協東北支部の進展に向けた世代交代の時期であると判断したと、小名弘敏氏を推薦し全会一致で承認した。
実務セミナーに登壇した宮城県警本部の後藤和也生活安全企画課長補佐は、喫緊の「ツキノワグマ総合緊急対策」について周知を促し、引き続き、なお一層の注意と警戒を呼びかけた。続けて、業界に向けて健全営業の推進について3点要請した。①パチンコ・パチスロのめり込み(依存)防止対策の推進(基本計画に則り、対象者その家族等に対する自主申告・家族申告プログラムなどにより、寄り添った対応を継続して欲しい)②適正な広告宣伝のあり方について(業界の自主的なガイドラインの運用による健全化に期待。ただ新手の行為が出没している状況も懸念され、ガイドラインの趣旨を理解するよう要請)③不正防止対策の徹底について(不正改造事犯の防止、改正風営適正化法の遵守。闇スロ事犯に流れないよう排遊技機の適正管理)講話した。
続いて、「広告宣伝ガイドライン」について、合同会社エンパチ総研の代表社員である茂木欣人氏を講師に招いた。茂木講師は、広告宣伝ガイドラインの意義と経緯を踏まえ、是正事例を通じて、見落としがちな注意点などを解説。適正な広告宣伝を心がけて欲しいとした。
支部総会後の懇親会で、谷口前支部長は7期14年間の会員各位のご厚情に感謝した。小名新支部長は、支部内の基盤をもう一度見直し、諸活動に活かしていきたいと所信。来賓の諸田英模会長(東北遊連・福島遊協)は、業界の諸課題と要望事項を掲げて、産業としての進展に連携強化を呼びかけた。工藤嘉理事長(岩手遊協)の乾杯の音頭により、懇親を深めた。髙橋一則理事長(東北遊商)が中締めを務めて、新体制が船出した。

