岡田美術館 挑戦者の伊藤女流三段が先勝

(株)ユニバーサルエンターテインメント(本社/東京都江東区)が特別協賛する女流名人戦・第48期「岡田美術館杯女流名人戦」5番勝負の第1局は1月16日、 岡田美術館(神奈川県箱根町)において開催。第1局は113手で伊藤沙恵女流三段が先勝した。女流名人戦は、女流棋士の誕生とともにスタートした最も古い歴史と伝統のあるタイトル戦。

16日の対局当日、岡田美術館の日本庭園内にある開化亭の対局室では、小林忠館長(岡田美術館)の振り駒で、「と金」(裏返しの歩)3枚により、伊藤女流三段の先手で始まった。先手(伊藤三段)は序盤より、角交換で激しい戦いとなった。里見女流名人の攻め、伊藤女流三段の受けの応酬が展開された。昼食休憩を挟む時間帯では、お互いにツバ迫り合いが続いた。

午後からは、大盤解説会(解説者/木村一基九段、聞き手/貞升南女流二段、山根ことみ女流二段)がライブ配信された。里見女流名人は激しく先手陣に迫ったが、伊藤女流三段の受けが勝った。対局後、大盤解説会場に登場した両対局者。共に「快適な環境を整えて下さり、対局に集中できました。細かいところまでお気遣いいただいている事を本当に感謝しております」とコメントしていた。