岡田美術館 女流名人戦・美術館対局、挑戦者の上田女流三段が先勝

(株)ユニバーサルエンターテインメント(本社/東京都江東区)が特別協賛する女流名人戦、第43期「岡田美術館杯女流名人戦」5番勝負の第1局は1月15日、 岡田美術館(神奈川県箱根町)において開催。第1局は101手で里見女流名人が投了、上田初美女流三段が先勝した。

女流名人戦は、女流棋士の誕生とともにスタートした最も古い歴史と伝統のあるタイトル戦。そして冠名を「岡田美術館杯」とした2回目の女流名人戦となった。1月14日、関係者を集めた前夜祭を岡田美術館のとなりにある箱根ホテル小涌園で開催。公益社団法人日本将棋連盟を代表して谷川浩司会長は、「4年前この2人で5番勝負が行われまして、その最終局が将棋大賞の名局賞特別賞を受賞しました。これは女流棋界始まって以来の事でございます。お2人には4年前以上の大熱戦、そして内容の濃い将棋を見せていただければと思います」と関係者各位、地元の理解と協力に対して謝意を述べた。里見女流名人は、「ここ箱根に来るのは2回目になります。年が明けてまだ間もないですが、この女流名人戦第1局が初めての対局になります。気を引き締めて自分の力を全て出しきれるように頑張りたいと思います。上田さんの良い所を吸収して戦っていきたいと思っております」と述べた。同じく上田女流三段は、岡田美術館見学の感動を込めてあいさつ。「美術館の中を見学させていただいたんですけども、一つひとつ、愛情深く展示されていると感じました。色々な時代、色々な国の美術品が展示されているのを見て、将棋も共通する部分があるんじゃないかなと思いました。後々、何年か経った時に、この時のこのシリーズはいい将棋だったねとたくさんの方々に思い出していただき、 愛されるシリーズにしたいなと思いました」と健闘を誓った。

15日の対局当日、岡田美術館の日本庭園内にある開化亭の対局室において、午前9時に小林忠館長(岡田美術館)の振り駒により上田女流三段の先手で始まった。午後からは岡田美術館・5階ホールにおいて、現地大盤解説会(解説者/森下卓九段、聞き手/室谷由紀女流二段、相川春香女流初段など)が開催し、多くの将棋ファンが参加した。対局が始まって約7時間後の午後4時過ぎ、上田女流三段が序盤からの積極的な指し回しで熱戦を押切り、先勝した。

健闘誓う両対局者(前夜祭)

上田女流三段が第1手を指した

女流名人戦の会場となった岡田美術館入り口

対局後、大盤解説会場に現れた両対局者