岡田美術館 中国・国立劉海粟美術館と姉妹提携調印式

(株)ユニバーサルエンターテインメント(本社/東京都江東区)の岡田和生取締役会長が名誉館長を務める「岡田美術館」は6月16日、中国・国立美術館の劉海粟(りゅうかいぞく)美術館と姉妹提携。その調印式には、パレスホテル東京において同日、関係者ならびに日中の報道関係者約250名が集まった。

日本の私立美術館と中国・国立美術館との提携は今回が初めての試みで、日本と中国の文化交流のかけ橋としていきたい思いが合致したものとなった。岡田美術館の小林忠館長は提携を契機として「日中の文化交流が今後ますます実質的に盛んになりますことを心から祈っています」と提携意義を慶んだ。劉海粟美術館の張堅(チョウケン)館長は「両館とも後世に伝えるという志は同じであり、この姉妹提携を通じて、中国と日本の文化交流がさらに促進することを希望している」と提携に関わった関係者への謝意を伝えた。そして、上海市人民政府社会文化管理処長の楊春曼(ヨウシュンマン)氏が日中友好の輝かしい歴史の一コマとなったと来賓祝辞。

岡田名誉館長は「今回、劉美術館との姉妹提携が出来たことは大変名誉な事。文化の世界においては、本気で真剣に直向にぶつかった方たちが命がけで作り上げたその一つひとつの作品から我々は感銘を受けてきた。それが私にとっては美術館の設立に至った。中国・韓国・日本の魂の作品群をさらにつなげ交流させていきたいという思いの中で、今回の提携に感動しています」と関係者各位に謝意を述べた。

今回の提携を記念し、岡田美術館は7月1日から9月30日まで、中国国立劉海粟美術館 姉妹提携特別記念展「-中国人の魂- 玉器の名品/特集 かわいい生き物たち」を開催する。

*中国国立劉海粟(りゅうかいぞく)美術館
中国の現代画壇を代表する画家、劉海栗(1896-1994)の死後、作品の収蔵と研究を目的として1995年にOPENした。劉海栗の作品のほかに、寄贈された唐・宋・元・明・清・近現代のコレクション約1620点が収蔵されている。