ギャンブル等依存症問題啓発月間を記念し、シンポジウム「知ろう!気づこう!依存症~ギャンブル等依存のこと~」と題して、5月24日、中央公会堂(大阪市北区)において大阪府・大阪市・堺市の主催により開催した。一般公募により、約600名がシンポジウムに関心を示した。大阪府遊技業協同組合(平川容志理事長)は、同シンポジウムに組合役員を参加させて、依存対策への連携を深めた。
大阪府では、令和4年度に制定された「大阪府ギャンブル等依存症対策基本条例」において、毎年5月をギャンブル等依存症問題啓発月間と定め、府民にギャンブル等依存症問題への関心と理解を深めてもらうため、啓発活動の一環として取組んでいる。同シンポジウムは、人気声優を招いて、ギャンブル等を経験されたことがある人だけでなく、ギャンブル等に馴染みのない人もギャンブル等依存について知る機会として企画された。
冒頭、大阪府の西野誠健康医療部長が主催者あいさつ。「今回のシンポジウムをはじめとして様々な啓発活動を進めています。ギャンブル等依存症というものは、自分ではどうにもできない心の病気と言われています。誰もがなる可能性がありますが、周囲の方々の支援や治療によって回復することも可能だといわれています。昨今は、オンラインカジノが社会問題となっています。今回のシンポジウムを通じて、依存症対策の一助となれば幸いです」と啓発への取組みを述べた。
第1部では、トークショーとして、3名の声優が登場。梶原岳人(かじわら がくと)さん(声優)、鈴木絵理(すずき えり)さん(声優)、田澤茉純(たざわ ますみ)さん(声優)と、司会進行のタケモトコウジさん(ラジオ関西パーソナリティ)、近藤夏子さん(シンガーソングライター・ラジオ関西パーソナリティ)により、熱中すること、熱中し過ぎることの認識や周囲の人との関係づくりなど、日常ののめり込み、依存について考えた。第2部では、入來晃久(いりき あきひさ)医師(大阪精神医療センター 精神科医)を加えて、「トークセッション with Dr.入來」と題して、症例を掲げて会場と一緒になって考えた。
なお、シンポジウムの模様は、ラジオ関西にて、6月4日午後6時から特別番組として放送(Podcastにて、6月6日から配信)。また、6月下旬頃にポータルサイト YouTubeにて、シンポジウムを紹介する予定となっている。