全日遊連 阿部恭久氏の理事長5選が確定

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は5月20日、第一ホテル東京において、5月全国理事会を開催(理事総数52名中、出席47名)した。理事長候補者の選出案件では、立候補者が1名であった事から、すでに立候補を表明していた阿部理事長の重任が明らかとなった。

冒頭、阿部理事長は、「5月19日、日工組及び日電協主催による『スマート遊技機ホール団体執行部説明会』が市ヶ谷グランドヒルにおいて開催されました。説明会の情報については、事前に業界誌等で日程が流れていた事から、5月11日開催の機械対策委員会において質問を検討され、両団体に対しなげかけておりました。昨日の説明会において全日遊連からの質問に対し文書で回答がございました」などの活動などに触れ、慎重審議を要請した。理事会終了後、阿部理事長、星野謙副理事長の出席により記者会見を行い、審議内容について説明した。

■理事長候補者の選出について/任期満了に伴う役員改選において、理事長立候補者を募っていたが、20日までに単独立候補となり、かねてより立候補を表明していた阿部理事長の重任が明らかとなった。「任期中はほとんどコロナ禍であり、やりたい事は何もできなかったという実情でした。これからの業界を引っ張っていけるような人材作りにも力を入れていきたい」と述べた。
■時代に適した広告宣伝等に関するワーキングチーム(WT)の活動について/WTとして、検討を深めており、今後項目を精査してまとめている(ガイドラインづくり)段階。
■パチンコ・パチスロ依存問題への対応について/ギャンブル等依存症問題啓発週間に向けた取組みとして、5月14日から特設サイトにおいて「安心娯楽のススメ〜問題を起きにくくする遊技との付き合い方〜」というテーマでWebフォーラムを公開。この動画は啓発週間以後もずっと視聴可能としていく。「1回開催しても見逃すとそれっきりになってしまいます。都合のよい時に見れる事、そして費用面でも手軽く制作できている」(阿部理事長)。
■フジテレビに抗議、番組謝罪の件/21世紀会(阿部恭久代表)は5月18日、同日放送のあったフジテレビの情報番組「めざまし8」に対して、業界挙げて「事実に基づいた慎重な報道」をしてほしいと抗議(要望書)し、翌19日に番組上で謝罪した。また、午後には番組制作者からも謝罪の電話があったとした。
■日工組及び日電協主催による「スマート遊技機ホール団体執行部説明会」について/5月19日市ヶ谷グランドヒルにおいて説明会(90分程)を開催した。遊技機はプロトタイプ仕様で、各1台を展示。阿部理事長からは、時期尚早の感想。「スマート遊技機には依存対策に資するという事も含んでいるが、今回の説明会では感じられなかった」(星野副理事長)。7月にホール向け説明会の予定。

【決議事項】
①理事長候補者の選出について(1名立候補を承認)
②第31回通常総会資料(議題、事業報告書、決算関係書類等)の検討について(承認)
【報告事項】
①パチンコ・パチスロ依存問題への対応について(2021年ぱちんこ依存問題電話相談事業報告書、内閣官房制作ギャンブル等依存症問題啓発週間ポスターポスター)
②時代に適した広告宣伝等に関するワーキングチーム(WT)の活動について(精査中)
③推進機構の定例理事会の開催結果について
④ホール関係4団体貯玉・再プレーシステムの在り方検討会の開催結果について
⑤貯玉補償基金理事会の開催(4月6日)結果について