全日遊連 新年度への活動に向け慎重審議

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は3月14日、午後1時5分から第一ホテル東京(都内港区)において年度末となる3月定例全国理事会(52理事中47名出席)を開催した。午後1時からは臨時総会を開催し、先ごろ理事長異動のあった山梨県遊協の星野謙理事長を新理事として承認した。

理事会協議では、前回1月の理事会で山田課長(警察庁)からの8項目にわたる行政講話を受けた事を受け、2月より新規則となった事もあり、特に指摘を受けた依存対策と射幸性の抑制に向けた取組について、改めて協議が行われた模様。特に、「新基準に該当しない遊技機の設置比率に目標値を定め、業界を挙げて、こうした遊技機の撤去に努めている」点で、残念な事態の指摘を受けた点について、新年度対応を再提起し健全化への取り組みを再認識させる理事会となった。

理事会後の記者会見は、定刻の午後3時を過ぎ、午後3時半過ぎから阿部理事長、佐藤副理事長、大野副理事長、片山専務の出席で始まった。

【主な質疑事項】
○理事長選任の日程について/4月25日立候補受付開始日(5月9日締め切り日)、表明文は4月25日〜5月14日迄)。5月18日(全日定例全国理事会開催日)に3様の理事長候補を決定する。
①「立候補者複数(2名以上)」は、臨時全国理事会を開催の上、選挙で選出。
②「立候補者なし」は、全理事がくじにより5名の選考委員を選出、候補者を選定。
③「単独」は、理事長候補者を理事会にて選任する。定時総会(6月21日)では、先立つ全国理事会において選任決議、新理事長・専務理事の選任を承認。
○パチンコ・パチスロ依存問題への対応について/(応答・大野副理事長)
①専任相談員の退職に伴う対応/RSNの専任相談員(常駐)は、2名体制だったが、内1名が3月退職となった。その補充対応の臨時措置として、第1期の出向者を半年間を目途に補強対応する。その間に補充採用を行う。
②相談体制の見直し/沖縄、支援室、夜間対応の3体制が現状だったが、支援室(全商協)と夜間対応(RCPG)の見直しを進めた。沖縄は出向者が支援強化しているところから、支援室の役割を沖縄に吸収し、4月から開始する。
③第3者機関について/14団体(21世紀会)で継続して協議している。まずは準備会を起案。
○メーカー団体との定期連絡協議会について
①認定遊技機の部品供給について/日工組・日電協ともに、認定機に対しての部品供給できない事例があるところから、対応徹底を要請。
②1月末までの全国での認定台数について/まだ集計が終わっていないので、発表できない状況。
○旧基準遊技機の撤去に向けた対応/今理事会では提起説明を行い、次回4月24日に上程決議の予定で対応。
○新規則機の説明会の件/3月1日に日工組で説明会があり、事務局が出席対応した。
○2月には国会の質問主意書や質問などで、業界問題が質疑されているが、現実と離れたやりとりも散見されている状況だが、全日遊連ではどうとらえているか/国民(有権者)の代表である議員の方々が、パチンコの在り方について論議されている事については、直接働きかけたり、説明する立場にはない。ただし、業界を正しく理解して、協議していただきたいと常々思っている。

最後に、組合加入を進めている全日遊連として、動きがあったとして、大手チェーンのマルハン社の全店組合加入(3月5日現在)があった事を報告した。

【決議事項】
1号議案/新理事の所属委員会について/星山謙理事(山梨県)を事業委員会とした。
2号議案/理事長選任の日程について
3号議案/平成30年度第28回全国パチンコ・パチスロファン感謝デーギフト賞品について

【報告事項】
①パチンコ・パチスロ依存問題への対応について/1月理事会以降の取り組みについて
②RSNへの出向社員の選定について/第5・6期の選定について
③日工組との定期連絡協議会の開催(3月12日)結果について
④日電協との定期連絡協議会の開催(2月27日)結果について
⑤遊技機流通制度連絡会の開催(2月22日)結果について
⑥中古機流通協議会の開催(2月22日)結果について
⑦推進機構の臨時理事会、定例理事会及び臨時社員総会(3月8日)について
⑧全日遊連「暴力団排除ポスター」の作成および配布について
⑨ヤクルト本社のキャンペーンについて/タフマンV「子どもの車内放置撲滅キャンペーン」の実施について
⑩遊技機リサイクル推進委員会の開催(2月6日)結果について
⑪セキュリティ対策委員会の開催(2月23日)結果について
⑫ゴト対策に関する4団体会議の開催(3月6日)結果について
⑬その他