全日遊連 依存問題への取組み強化について

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は3月15日、午後1時から第一ホテル東京(都内港区)において3月定例全国理事会を開催。理事会後の記者会見は定刻よりはじまった。その質問の多くは、依存(のめり込み)問題への取組みについて集中した。

阿部理事長は、依存問題相談機関・リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)の増強、自己申告プログラム、遊技機の性能表示等射幸性を抑えた取組み施策をあげ、2月末行政には21世紀会(業界14団体)として警察庁に示したという。連携した取組みであり、全日遊連としては、RSNについて担当。RSN電話相談は平日(祝祭日除く)午後10時〜午後4時、相談員は平均2名余という対応であり、相談時間枠の拡大、相談員の養成・補強をみている。加えて各ホール店舗に「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」の養成と配置。相談内容の中で、お金の使い方がうまくできないといった相談について、アドバイスや支援につながる取組み施策等、報告したという。特にこの依存問題への取組み強化についての協議は、早急な対応をしなければならなかった経緯から、同理事会では、問題共有含めた説明となったようだ。

1ホール1名の配置を目標に掲げている「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」については、遊技客の相談応対を担当し、RSNなど支援につながる役割を持つ。その養成に対し4月24日に最初の研修会(開催地・東京)を予定している。なお、記者会見終了後、1月20日に編成した遊技関連依存問題検討PT(大野春光担当副理事長)の4回目を開催した。

【決議事項】
1号議案/(株)廣済堂及び(株)高島屋との「業務委託並びに売買基本契約」の締結について
2号議案/平成29年度第27回全国パチンコ・パチスロファン感謝デーギフト賞品(案)について

【報告事項】
(1)パチンコ・パチスロ依存問題への取組み強化について/これまでの経緯説明、取組むべき施策について
(2)9団体連絡会議の開催(1月26日・日工組)結果について/所期の役割は終えたとして、今後は開催しない
(3)6団体代表者会議の開催(1月26日日工組)結果について/新基準に該当しない遊技機の設置比率の守れていないホールへの措置
(4)推進機構の臨時理事会、定例理事会及び臨時社員総会(3月7日)について
(5)日工組との定期連絡協議会の開催(2月22日・全日遊連)結果について/遊技機の部品交換について
(6)日電協との定期連絡協議会の開催(1月27日、2月22日)結果について/新基準に満たない・高射幸性遊技機・役比モニタ等
(7)遊技機流通制度連絡会の開催(2月8日/日工組)結果について/遊技機の設置確認、部品交換後の点検確認、遊運連の倉庫調査の報告
(8)ヤクルト本社のキャンペーンについて/子どもの車内放置撲滅キャンペーンの商品の販促
(9)遊技機リサイクル推進委員会の開催(2月1日/日工組)結果について/解体基準ガイドライン修正案
(10)中古機流通協議会の開催(2月8日、3月13日)結果について/確認証紙発給状況、新基準に該当しない遊技機
(11)貯玉補償基金理事会の開催(2月8日、3月9日)結果について
(12)セキュリティ対策委員会の開催(2月16日)結果について
(13)ゴト対策4団体会議の開催(3月7日)結果について
(14)その他