保通協 第6回保安電子通信技術セミナー・展示会を開催

一般財団法人 保安通信協会(久保國興理事長)は2月18日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)において、第6回保安電子通信技術セミナー・展示会を主催した。警察庁、総務省消防庁、海上保安庁が後援。災害・事件・事故につよく、人にやさしい社会へ」をテーマとして、災害、事件、事故対策、犯罪捜査等に役立つ映像、情報分析、デジタル・フォレンジック等に関する最新技術を紹介することにより、国民生活の安全、安心のさらなる向上に資することを目的としている。

開会において久保理事長は、各セミナー会場で主催者挨拶。「昨今の経済状況、社会の複雑化等我が国の治安情勢を取り巻く国内外の環境は厳しさを増している中、警察・消防・海上保安庁の各機関が果たすべき役割はますます重要になってきている。産業界における電子情報通信技術の発展は目覚ましい。特に映像技術、ロボット、センサー、フォレンジック等の各分野については、ますます進歩の度合いを早めている。こうした背景から、警察、消防、海上保安の関係者をはじめ、関係各省庁、企業・大学等の関係者を幅広く対象として、講演、機器展示等を行い、映像、デジタル・フォレンジック等の最新の技術をご紹介している」と関係者の協力に謝意を述べた。そして保通協が中心と なった「デジタル・フォレンジック、認証基盤等に関する調査研究」「事件、事故、災害時等における画像等新技術の活用に関する調査研究」は、平成24年度から5ヵ年計画として検討3年目とした。

セミナーは、前田雅英教授(首都大学東京)、広瀬茂男名誉教授(東京工業大学)、森實克内閣官房情報セキュリティセンター参事官補佐、彦坂正人情報通信局通信施設課長(警察庁)、國浦淳情報通信局情報技術解析課長(警察庁)、扇澤昭宏生活安全局地域課長(警察庁)など、特別講演3題、基調講演7題、セミナー13題を行った。

展示会では「画像解析ソリューション」「映像伝送ソリューション」「デジタル・フォレンジック」「捜査ソリューション」「大規模イベント警備ソリューション、災害対策、ロボット、センサー、セキュリティ、認証基盤」の5分類で45の企業が出展。IC免許認証実証実験の特設コーナーを設置した。

久保理事長